東京都「工科高校資格取得アシスト制度」費用を最大半額補助

工科高校資格取得アシスト制度

東京都教育委員会は2024年3月18日、工業系分野の資格取得にチャレンジする生徒を支援するため、資格取得にかかった費用を最大半額補助する「工科高校資格取得アシスト制度」について発表した。事業の確定は4月1日の見込み。詳細や申請手続は、4月以降に告知する。

今回発表された「工科高校資格取得アシスト制度」は、都立工科高校に通う生徒を対象に、工業系分野の資格取得にかかった費用の最大半額を補助する制度。2024年度の歳入歳出予算が3月31日までに東京都議会で可決された場合において、4月1日に事業が確定する。

補助の対象となる経費は、資格や検定の受験料、試験対策用講座の受講料、試験対策用テキスト・問題集の代金、試験対策用の材料費など。補助を受けられる資格は年度につき1人1つまで。また、資格ごとに補助額の上限を設ける。

たとえば、「第三種電気主任技術者」(補助上限額5万円)を選択し、資格取得にかかった費用が合計12万円(受験料1万円、問題集代金4万円、材料費7万円)の場合、かかった費用の半額は6万円だが、補助上限額の5万円が補助される。

対象資格は、機械系が「ガス溶接技能講習」「3級自動車整備士」「危険物取扱者」など、建築系が「大工技能検定」「建築CAD検定」「二級建築士」など、デザイン系が「色彩検定」「グラフィックデザイン検定」など、電気系が「電気工事士(第一種、第二種)」「第三種電気主任技術者」など、情報系が「ITパスポート」「基本情報技術者」など約150種類を予定している。対象資格の一覧は、4月以降改めて告知する。なお、都立工科高校に通っていない場合や、対象の工業系資格を受験しなかった場合は補助の対象外。

木村 薫

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