「ぬるぬるの 海の宝石 横浜なまこ」郷土愛あふれるかるた 横浜小(青森県)5、6年生制作

横浜小の5、6年生が制作したかるたの一部
かるたの制作に携わった5、6年生と教師

 青森県横浜町の横浜小学校(佐伯仁校長)の5、6年生57人が本年度、制作に取り組んできた「ふるさと横浜カルタ」が今月完成した。児童らが町内の自然、文化、歴史などを盛り込んだ読み札を考え、絵札も自分たちで描いた郷土愛あふれるかるたに仕上がっている。

 かるたは、子どもたちに遊びを通じ、郷土への理解を深めてもらおうと町教育委員会が学校側に制作を依頼。児童らは昨年7月に町教委の講習会を受け、作り方や趣旨を理解した上で、菜の花や八幡神社など、それぞれが印象に残っている町内の事柄を選び、全員が45枚の読み札か、50枚(あ行は2枚ずつ)の絵札の制作に関わった。

 読み札は「ぬるぬるの 海の宝石 横浜なまこ」「ちきゅうで 一番キレイな 菜の花だ」「練り歩く 笛の音色は 秋祭り」「空と海 夕日にそまる 観音様」など、子どもたちから見た町の姿が表現されている。

 6年生の川嶋幸羽君は「友達と協力してうまく色を塗ることができた。横浜に対するみんなの思いがそれぞれの形になったと思う」と語った。

 町教委は通常サイズを80セット、大型のA4判サイズを5セット作製。今後、町内の中学校や幼稚園、保育園、老人介護施設、地区の集会所などにも配る予定という。

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