マカオ、監禁・恐喝などの容疑で16歳の中国人の女ら逮捕

マカオ司法警察局(資料)—本紙撮影

 マカオ司法警察局は3月20日、コタイ地区にある統合型リゾート(IR)併設ホテルの客室で監禁・恐喝などをしたとして中国人(中国本土居民)の16歳の女と同29歳の男を逮捕したと発表。

 同局によれば、被害者は昨年(2023年)に中国本土からマカオへ密入境した女性で、マカオ滞在中に容疑者の女と知り合ったといい、今年3月18日夜に容疑者からホテルの部屋で話がしたいと誘われたため部屋を訪れたところ、室内に女のほかに見知らぬ男(容疑者)がいたとのこと。この際、容疑者の女から被害者の交際相手が作った5万人民元(日本円換算:約105万円)の借金を代理返済するよう求められ、これを拒否したところ、2人から監禁された上、容疑者の女から殴打を受け、返済に協力しない場合は違法売春目的でマカオへ密入境したことを警察に告げ検挙されることになると脅されたことから1万人民元(約21万円)を用立てて相手に送金したものの、容疑者らはそれ以上の取り立てができないとみるや、送金記録の隠滅と通報防止を企図して被害者のスマートフォンを投げつけて破壊したという。

 その後、被害者は19日未明に解放され、ホテルの警備員を通じて警察へ通報。まもなく駆けつけた警察官により容疑者逮捕に至ったとのこと。

 同局では、捜査で得られた情報から容疑者2人が共同で監禁、恐喝、破壊などの犯罪を行ったことは明瞭とし、2人を検察院送致する方針。また、被害者女性についても過去にマカオの法律に触れる行為により入境禁止措置を受け、その期間中に密入境していたため、立件するとした。

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