春は脚がパンパンになりやすい季節!むくみがスッキリとれる簡単ストレッチ

「なんとなく下半身が重い」「脚がパンパンでむくみが取れない」。寒い冬からだんだん暖かい春に季節が変わってきているなかで、そう感じる人もいるのではないでしょうか。

むくみの原因は人によってさまざまですが、もしかすると「季節の変わり目」という環境が原因になっているかもしれません。そこで今回は、春にむくみやすい理由と対処方法をヨガインストラクターの筆者が紹介します。

実は春はむくみやすい季節

昼間は過ごしやすく暖かい日が増えるものの、朝晩はまだ冷える春。この寒暖差によってむくみが生じやすくなる人もいるでしょう。季節の変わり目である春は、気温の変化にからだがついていかず、自律神経のバランスが崩れやすいといわれています。

自律神経が乱れてしまうと水分代謝にも影響が出て体内に余分な水分がたまり、むくみの原因になる場合があるのです。(※1)

むくみに効く3つの方法

春はむくみやすい季節ではあるものの、諦めるのはまだ早いです! 日常生活でも簡単に実践できる対処法も多くあるので、日々積極的に取り入れていきましょう。具体的には下記のような方法があります。

1.適度に水分を摂る

「水分を摂りすぎるとむくみやすくなる」と思い、水分摂取を控えている人もいるかもしれません。しかし、その行動がかえって、むくみやすいからだを作っているかもしれません。

水分の摂取量が減ってしまうと、からだは今体内にある水分をためこもうとします。そのため、余分な水分がたまってむくみやすくなるのです。したがって、水分補給は適度に行いましょう。(※2)

2.カリウムを含む食材を摂る

塩分を摂り過ぎると、からだは塩分濃度を薄めようとするため、体内に水分をため込んでしまいます。これもむくみの原因になり得るため、日頃から塩分の摂りすぎには注意しましょう。

また、塩分を体外に排出してくれる「カリウム」を多く含む食材(海藻類や野菜など)を積極的に摂取するのもおすすめです。(※3)

3.からだを温める(入浴など)

血液やリンパの流れが悪くなりやすい「冷え」はむくみにとって大敵です。温かい服装をする、暖房器具を使用する、湯船に浸かるなど、からだを冷やさないように心がけましょう。

また、からだを温める効果のある食材(生姜や根菜類など)を摂るのもおすすめです。(※4)温かいスープや鍋料理にすることで、からだを冷やさず効率的に温められますよ。

むくみに効く簡単ストレッチ

むくみは運動不足やからだの凝りによっても引き起こされる可能性があります。そこで、今回は家で簡単にできるおすすめのストレッチをご紹介します。家事の合間や就寝前など、自分のタイミングで実践しましょう。

1.ふくらはぎのストレッチ

仰向けに寝て、両手はからだの横に置く。

両脚を持ち上げてかかとを押し出す。

ふくらはぎが伸びるようにかかとを上に押し出します。脚を上げにくい場合は、壁を使ってみましょう。

2.股関節のストレッチ

前の脚はひざを曲げて、反対の脚は後ろに伸ばす。

おへそは前を向けて、骨盤が左右に倒れないように保つ。

息を吐きながらゆっくりとからだを前に倒す。

お尻が浮いてしまう場合は、お尻の下にブランケットやタオルを挟みましょう。股関節をほぐすことで血液やリンパの流れがよくなるので、むくみの解消につながります。

むくみ解消には漢方薬もおすすめ

むくみの解消には、これまでご紹介してきた方法に加えて、漢方薬を取り入れるのもおすすめです。漢方薬は不調を根本から解消してくれるため、むくみの解消だけでなく予防にもつながります。

また、毎日決められた量を飲むだけなので、はじめての人も手軽に始められますよ。

むくみが気になる方は下記のような働きのある漢方薬を選びましょう。

・血行をよくして水分代謝を整える
・水分の循環をよくして老廃物や塩分の排出を促す

むくみ解消におすすめの漢方薬

防已黄耆湯(ぼういおうぎとう):色白でむくみやすく、汗をかきやすい人に向いています。からだの余分な水の排泄を促し、水太りやむくみを解消します。(※5)

当帰芍薬散(とうきしゃくやくさん):疲れやすく、貧血症状のある人に向いている漢方薬です。水分代謝をあげて血行を促し、余分な水分を体外に排出します。(※6)

スマホで気軽に専門家に相談できる「あんしん漢方」のような、オンライン個別相談も話題です。あんしん漢方はAI(人工知能)を活用し、漢方のプロが効く漢方を見極めて自宅に郵送してくれるオンライン漢方サービス。

スマホで完結できるので、対面では話しづらいことも気軽に相談できますよ。お手頃価格で不調を改善したい方は、医薬品の漢方をチェックしてみましょう。

むくみはからだが怠く感じるだけでなく、体型にも影響がでます。むくみを解消するだけで見た目もスッキリし、からだは軽やかになりますよ。今回ご紹介した方法をいきなり一気に取り入れるのは難しいかもしれませんが、少しずつ習慣化し、むくみ知らずのからだを手に入れましょう。

参考リンク

(※1)株式会社ジェルニック「【コラム】脚や顔の「春むくみ」とは!? 手軽にできるケアで心も体もスッキリする方法」

(※2)医療法人社団IMA 四谷・血管クリニック「足のむくみの原因は、水分の取りすぎではなく水分の◯◯だった」

(※3)全国健康保険組合「高血圧・むくみでお悩みの方は大注目!!「カリウム」(令和5年5月)」

(※4)柏市立柏病院「体を温める食材や食事」

(※5)くすりの適正使用協議会 くすりのしおり「ツムラ防已黄耆湯エキス顆粒(医療用)」

(※6)くすりの適正使用協議会 くすりのしおり「ツムラ当帰芍薬散エキス顆粒(医療用)」

<この記事を書いた人>

ヨガインストラクター・ライター
高橋かなこ

2021年よりRYT200(全米ヨガアライアンス認定)修了インストラクターとしてオンラインを中心に幅広い年齢層へのヨガレッスンを担当。企業での事務経験から、デスクワークで疲れた部位や崩れた姿勢のためのレッスン組み立てを得意とする。

自身のダイエット成功経験から、美しい体を作るためには食の大切さや思考も大切だと痛感。同じように悩む人に向けて精力的にメディアでの情報発信を行う。

症状・体質に合ったパーソナルな漢方をスマホ一つで相談、症状緩和と根本改善を目指すオンラインAI漢方「あんしん漢方」でもサポートを行っている。

(ハピママ*/ あんしん漢方)

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