現地3月20日、フィギュアスケートの世界選手権がカナダ・モントリオールで開幕し、初日は女子ショートが行なわれた。日本勢初の大会3連覇を目ざす世界女王の坂本花織は大トリで登場して4位発進。現地23日のフリーに駒を進めた。
坂本はリンクサイドでいつものように中野園子コーチから背中をポンと叩かれる激励を受け、3連覇に向けた挑戦が始まった。
冒頭は得意のダブルアクセルを華麗に着氷。速報値では1.50点以上つく高いGOE(出来栄え点)を獲得した。続く3回転ルッツは着氷をなんとかこらえるも、乱れてマイナスに。後半のフリップ+トウループの連続3回転は意地で決めてみせた。
スピン、ステップも取りこぼしは少なく、演技後は少し苦笑いした表情で中野コーチの方に視線を送ったが、すぐに弾けるカオリ・スマイルが飛び出した。
得点は73.29点。まずまずの表情を見せた坂本はフリーで巻き返しを期す。ショートトップはベルギーのルナ・ヘンドリックス(76.98点)で、2位に3点以上もつける高い演技を見せ、初のビッグタイトルを視界に捉えた。
他の日本勢では吉田陽菜(64.56点=8位)と千葉百音(62.64点=13位)もフリー進出が決定した。
構成●THE DIGEST編集部