インドネシア大統領選、プラボウォ氏勝利に対立候補が異議申し立て

[ジャカルタ 21日 ロイター] - インドネシア大統領選でプラボウォ国防相の圧勝が発表されたことを受け、落選したアニス前ジャカルタ特別州知事は21日、憲法裁判所に選挙結果への異議を申し立てた。

アニス氏は、訴訟は民主主義の改善を確実にする狙いがあり、選挙には是正すべき多くの問題があったと述べた。

選挙管理委員会が20日発表した公式集計によると、プラボウォ氏の得票率が59%だったのに対し、アニス氏は約25%、ガンジャル前中部ジャワ州知事は16%だった。アニス氏は敗北を認めていない。

アニス陣営はこれまで、政府が重要選挙区で米や肥料、現金の配給など社会的支援を幅広く実施し、投票に影響を与えたと訴えてきた。ジョコ政権側はこれを否定している。

同陣営はまた、憲法裁が昨年、選挙戦の開始直前に規則を変更し、ジョコ大統領の長男ギブラン氏がプラボウォ氏の副大統領候補として出馬することを可能にしたと批判してきた。

© ロイター