ヤンキースがモンゴメリー陣営との交渉を再開 希望条件には開き

大黒柱のゲリット・コールを右ひじの故障で欠くことになったヤンキースだが、その大きな穴を埋めるべく、FA市場に残る大物左腕との交渉を再開したようだ。「ニューヨーク・ポスト」のジョン・ヘイマン記者によると、ヤンキースはレンジャーズからFAとなっているジョーダン・モンゴメリーとの契約交渉を再開。ただし、モンゴメリー側の希望条件とヤンキース側が許容できる契約規模には依然としてギャップが存在しているという。当初は7年契約を目指していたとみられるモンゴメリーだが、どこまで妥協できるかがポイントとなりそうだ。

モンゴメリーは昨季途中にカージナルスからレンジャーズにトレードされたため、今オフはクオリファイング・オファーの対象とならなかった。そのため、ブレイク・スネル、コディ・ベリンジャー、マット・チャップマンといったほかの大物選手たちと比べると、獲得へのハードルは低い。獲得した際に、ドラフト指名権を失う必要がないからだ。しかし、モンゴメリー側の希望条件が高すぎるのか、アメリカ本土でのシーズン開幕が約1週間後に迫った現在も契約が決まっていない。

スネル、ベリンジャー、チャップマンのようにオプトアウト付きの短期契約を結ぶという選択肢もあるはずだが、モンゴメリーが今季どこかのチームで好成績を残し、来オフに再びFAとなった場合、クオリファイング・オファーを提示される可能性がある。すると、他球団がモンゴメリーを獲得するハードルは上がってしまう。モンゴメリーとしては、クオリファイング・オファーの対象になっていない今オフのうちに、長期大型契約を結んでおきたいという思惑があるとみられる。

ヤンキースはフアン・ソトとのトレードでマイケル・キング、ジョニー・ブリトー、ランディ・バスケス、ドリュー・ソープの4投手を放出し、大黒柱のコールは1~2ヶ月の離脱が決まったため、先発投手の層が薄くなっている。開幕ローテーションの1~4番手にはネスター・コルテス、カルロス・ロドン、マーカス・ストローマン、クラーク・シュミットが入る見込みだが、シュミット以外の3人は昨季故障で離脱しており、どれくらいやれるかは未知数。5番手は複数の若手を中心とした競争となっている。

先発投手の層に厚みを加えるために、2022年途中までチームに在籍していたモンゴメリーを呼び戻すのか。今後の動向が注目される。

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