運動会で子どもたちが一生懸命踊ったり、走ったりする姿はとってもかわいいですよね。親も祖父母も間近で見たいという気持ちは一緒です。しかし、運動会の参加者に人数制限があったら……? 今回は私の友人A子さんから聞いた、姑の話を紹介します。
運動会は保護者2名まで!
A子の5歳になる長男が通う保育園で、運動会が行われることになりました。当時はコロナ禍のため人数制限が設けられており「保護者2人まで」となっていたため、A子と夫が参加することに。
同じ市内に住む姑と舅にそのことを伝えると、「え~! 人数制限あるの?」と納得していない様子。特に姑はとても来たがっていたのですが、夫とA子が参加するため、諦めてもらいました。
それでも見に行きたい姑
保育園と義実家は、歩いていくことができるほど近い距離にあります。A子の姑は昔から人の言うことを聞かない性格なので、運動会当日も無理矢理見に来るのではないかと、A子は内心ヒヤヒヤしていました。
そして迎えた運動会当日。A子夫婦は、とても楽しそうな長男の姿を写真や動画に必死になって収めていました。
やっぱり来た……怪しすぎる姑
A子がふと門の方を見ると、深々と帽子をかぶり、マスクと眼鏡をかけた女性がこちらを見ながら立っているのを発見。それは紛れもなく姑でした……。
幸いにも? 先生たちは姑の存在に気付いていなかったようですが、近くにいたママ達は「あの人怪しくない?」「え? 不審者?」などと言っていました。
夫「マジで帰って!!」
孫が頑張っている姿を一目見たいという姑の気持ちは分かるのですが……。ルールはルールである上に、怪しすぎるので、夫から姑の携帯に電話をかけ、帰るように言ってもらいました。
姑は「気付いた? 中に入ってないわよ! え? 外からでもダメなの?」と納得していない様子。しかし、「怪しいからマジで帰って!!」と夫から強く言われ、渋々帰っていきました。怪しすぎる格好の女性が自分の身内だとバレてしまうのが恥ずかしすぎて、知らないふりを通したA子でした。
姑は大好きな孫の姿がどうしても見たかったのでしょう。とはいえ、怪しい恰好で覗き込むのは得策ではありません。散歩のついでにチラ見するくらいにしてほしかったですね。
※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。
ltnライター:ichika.K