桐谷健太×瀬戸康史「院内警察」レギュラーキャストが笑顔でクランクアップ

桐谷健太主演のフジテレビ系連続ドラマ「院内警察」(金曜午後9:00)が3月22日に最終回を迎える。このほど、桐谷をはじめ、瀬戸康史長濱ねる市村正親ら主要キャストがクランクアップ。約4カ月間にわたる撮影期間を振り返った。

「院内警察」は、原作・酒井義氏&漫画・林いち氏による「院内警察 アスクレピオスの蛇」を原作とした医療エンターテインメント。日本ではまだなじみの薄い“院内交番”を舞台に、元警視庁捜査一課刑事・武良井治(桐谷)と、天才外科医・榊原俊介(瀬戸)の正義がぶつかり合う、新感覚の医療エンターテインメントだ。

交番のオアシス的なキャラクターで、院内交番室長・横堀仁一役を務めた市村が、一足先に撮影終了。桐谷から花束を渡され、瀬戸、長濱とは抱擁し合うと、「このツアーに参加できて本当に幸せでした。あ、ツアーとは言わないのかな(笑)。今回初めてお仕事をさせていただいた方たちにも支えられ、健太さんの心意気、長濱さんの笑顔に支えられて横堀さんを一生懸命演じることができました! 本当に楽しかったです、ありがとうございました! 皆さんお疲れさまでした」と、共演者や撮影スタッフに感謝。

撮影最終日には、桐谷、瀬戸、長濱、そして外科医・伊藤智役の西村元貴、外科医・上條萌子役の玄理ら病院関係者がそろってクランクアップとなった。スタッフから「これにて『院内警察 』オールアップです!」という声とともに、拍手が。出演者たちは安堵の表情を見せた。

天才外科医役として笑顔をほぼ封印してクールに演じ抜いた瀬戸は、「榊原は8話くらいまで1人か少人数での撮影が多くて寂しかったんです。僕が現場に行くと皆さんが撮影を終えて帰って行くみたいな…(笑)」と明かしつつ、「終盤は皆さんとの共演シーンも多く、これからもっと仲良くなっていくのかなというところでクランクアップとなってとても残念です。でも、現場へ来るのが本当に楽しくて。だから、明日も来たいなと思います」と笑顔を見せた。

交番事務員・川本響子役の長濱は、「無事撮影を終えてホッとしています。川本は自分の中でも試行錯誤しながらでご心配かけることも多かったと思うのですが、皆さんのお力を借りながら無事に終えられてうれしいです。放送は最後まで見届けたいと思います。ありがとうございました!」と率直な心境を伝えた。

そして、最後に座長として現場を引っ張ってきた桐谷があいさつ。「この現場では感じることが本当にたくさんあって、つきなみな言葉になってしまいますが、皆さんの笑顔と元気よさと仕事に真摯(しんし)に向かう姿に救われました。大変な時期もあったと思うのですが、楽しく笑って過ごせたなと思っています」と総括。加えて「また皆さんと何か一緒にできたらいいなと心から願っています。そしてまた、自分の人生をより好きになれました。皆さんのおかげです。こんなたくさんの人たちに囲まれながらオールアップできることをうれしく思います。本当にありがとうございました!」と充実感を漂わせた。

最終回。武良井は、榊原から、亡くなった恋人・夏目美咲(入山法子)の死は自殺だったと告げられる。病院の外階段からの転落が直接の原因で、榊原が緊急オペを行ったものの、運ばれてきた時にはすでに手遅れだったという。しかし、武良井は「美咲が自殺なんかするわけない」と、榊原の言葉を信じない。病院側が美咲の死の事実を隠蔽したのは、治験の副作用と転落死によって病院の管理体制を問われ、新薬の治験にも影響を及ぼすという理由からだった。

榊原から告げられた真相を受け入れられない武良井は、院内の監視カメラの映像を調べ直す。映像には廊下で胸を押えて苦しそうにしている美咲が、監視カメラの死角になる方向へと歩いて行く姿が映っていた。カメラに映っていた場所に立ってみた武良井は、美咲が向かった先に外階段へつながるドアがあったことを知る。

そんな中、切り裂かれた榊原の白衣がゴミ箱から見つかる事件が起こる。現場には口紅の痕が残されていた――。

現在連載中の漫画が原作ということで、ドラマ最終回は原作とは異なるオリジナル展開となる。主人公・武良井が追い続ける恋人の死の真相、そしてそれぞれが背負ってきた“正義”とはなんなのか? ラストまで見逃せない。

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