内野手に誤算続出のレッズ ブルージェイズからエスピナルを獲得

日本時間3月21日、レッズはマイナーリーガー1名とのトレードでブルージェイズからサンティアゴ・エスピナルを獲得したことを発表した。レッズは2021年新人王のジョナサン・インディアがトレード候補に浮上するくらいに内野手が充実していたものの、ノエルビ・マルテが薬物規定違反で80試合の出場停止処分を受けたのに続き、マット・マクレーンが左肩の故障で出遅れることが濃厚に。内野手が一転して手薄となり、2022年にオールスター・ゲーム選出の経験がありながらもブルージェイズで余剰戦力となりつつあったエスピナルを緊急補強した。

現在29歳のエスピナルはドミニカ共和国出身の内野手。メジャー3年目の2022年にオールスター・ゲーム選出を果たしたが、昨季は93試合の出場にとどまり、打率.248、2本塁打、25打点、2盗塁、OPS.645と一歩後退のシーズンになった。守備では本職の二塁だけでなく、三塁と遊撃も守ることができ、層が薄くなった内野陣をサポートする人材としてはうってつけの存在と言えるだろう。左腕を得意としているため、相手の先発投手が左腕の試合ではスタメンに起用されるケースが多くなることが予想される。

レッズは今オフ、内野手が充実しているところにジェイマー・キャンデラリオを獲得し、人員過多の状態に。余った内野手をトレードして投手の補強に動く可能性も取り沙汰されたが、ニック・クロール編成本部長は「人員整理だけを目的としたトレードはしない」と内野手を全員キープすることを選択した。その甲斐もあって、マルテとマクレーンが離脱した現在でも一塁クリスチャン・エンカーナシオン=ストランド、二塁インディア、三塁キャンデラリオ、遊撃エリー・デラクルーズと主力級の選手だけで内野のレギュラー4人を形成することが可能に。ただし、控えの層がかなり薄くなっていたため、そこにエスピナルを加えた形となる。

エスピナルの対価としてブルージェイズが獲得したクリス・マッケルベインは23歳の右腕。2022年ドラフト8巡目(全体243位)指名でレッズに入団し、プロデビューした昨季はマイナーA級とA+級の合計で23試合(うち19先発)に登板して5勝5敗、防御率3.75を記録した。トレード成立後、ブルージェイズ傘下A+級のバンクーバーに配属されている。

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