香港中銀、政策金利を5.75%に据え置き 米FRBに追随

[香港 21日 ロイター] - 香港金融管理局(HKMA、中央銀行に相当)は21日、米連邦準備理事会(FRB)の決定に追随し、政策金利の基準金利を5.75%に据え置いた。

FRBは19─20日に開いた連邦公開市場委員会(FOMC)で、フェデラルファンド(FF)金利の誘導目標を5.25─5.50%で据え置くことを決定。年内3回の利下げ予想を維持した。パウエル議長は物価上昇圧力が緩やかに緩和しているという基調的な「ストーリー」に変わりはないとした。

HKMAは、FRBが年内に3回、合計75ベーシスポイント(bp)の利下げを行う可能性があるが実際のタイミングとその後の金利動向は依然として不透明だとし、高金利環境は当面続く可能性があるとの見方を示した。

声明で「香港の金融・通貨市場は引き続き円滑かつ秩序ある形で運営される」とした。

「香港ドルのレートは安定しており、香港ドルの銀行間取引金利は当面高止まりする可能性がある」と指摘した。

香港は香港ドルを1米ドル=7.75─7.85香港ドルの範囲に抑える「ドルペッグ制」を採用しており、金融政策を米国に連動させている。

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