アーセナル、トーマスやスミス・ロウに今夏退団の可能性…“レンタル組”も売却へ?

アーセナルが今夏の移籍市場で複数選手の売却を検討しているようだ。20日、イギリス紙『イブニング・スタンダード』が伝えている。

昨年夏の移籍市場では、“トップターゲット”に据えていたイングランド代表MFデクラン・ライスを筆頭に4人の即戦力を補強したアーセナル。チーム力の底上げに成功すると、今シーズンのプレミアリーグでは現在リヴァプールとマンチェスター・シティを抑えて首位に君臨。さらに久々の参戦となったチャンピオンズリーグ(CL)では、ラウンド16でポルトを下し、14年ぶりのベスト8進出を果たした。

そんなアーセナルは昨シーズン途中から主力選手との契約延長を続々と発表。フランス代表DFウィリアン・サリバやノルウェー代表MFマルティン・ウーデゴーア、イングランド代表FWブカヨ・サカらに加え、直近ではイングランド代表DFベン・ホワイトと日本代表DF冨安健洋も新契約にサインした。今夏の移籍市場での中盤やセンターフォワード(CF)補強の噂も挙がるなど、来シーズン以降を見据えた動きが目立つなか、複数の既存戦力に売却の可能性が浮上しているという。

まず放出候補として取り上げられているのが、2021年夏に加入したイングランド代表GKアーロン・ラムズデール。過去2シーズンは正守護神として活躍したものの、昨年夏にブレントフォードからレンタル加入したスペイン代表GKダビド・ラヤに定位置を奪われ、控えに降格。今シーズンはここまで公式戦11試合の出場に留まっている。ラヤの買い取りオプション行使が確実視されていることや、代表活動への影響を考慮し、今夏に退団する可能性が高いとも報じられている。

また、コンディション面に不安を抱え、実力を発揮しきれていないガーナ代表MFトーマス・パルティ、イングランド代表MFエミール・スミス・ロウの2名も今夏に新天地を求める可能性があるという。前者については現行契約が2025年6月末までとなっていることから、今夏が売却の最適なタイミングであると『イブニング・スタンダード』は指摘。また、後者についても度重なる負傷に苦しみ、控えに甘んじ続けている現状から、将来を見据えた上で移籍が最善の選択肢であると伝えている。

また、スコットランド代表DFキーラン・ティアニー(レアル・ソシエダ)とベルギー代表MFアルベール・サンビ・ロコンガ(ルートン・タウン)の“レンタル組”も今夏の放出の可能性が高い模様。さらに、ポルトガル代表DFセドリック・ソアレスやエジプト代表MFモハメド・エルネニー、イングランド人FWリース・ネルソン、同国代表FWエディ・エンケティアも今夏の放出候補と伝えられている。

© 株式会社シーソーゲーム