アーセナルと新契約結んだ冨安健洋、クラブへの想いを語る「ここでプレーするのが夢だった」「クラブとサポーターに人生を捧げる」

アーセナルとの契約延長を果たした冨安健洋[写真:Getty Images]

アーセナルとの契約を更新した日本代表DF冨安健洋(25)が、サインした理由を明かした。クラブ公式サイトが伝えた。
【動画】契約延長の冨安健洋がアーセナルへの想いを語る

冨安はボローニャから2021年8月にアーセナルに加入。開幕からつまづいていたチームに加入すると、1年目は右サイドバックとしてプレー。レギュラーに定着すると、堅実なプレーで一気にファンの心を掴んだ。

しかし、シーズン終盤に負傷し離脱。2年目は右サイドだけでなく、左サイドバックとしてもプレー。3年目の今シーズンも左サイドバックとしてプレーしている。

毎年のようにケガで離脱する冨安だが、ミケル・アルテタ監督はその能力を高く評価。信頼を置いており、今シーズンはレギュラー定着の可能性もあったが、再び負傷でポジションを失ってしまった。

アジアカップにも参加したが、その後はケガによりプレーしていない状況。やっとプレーできる状態になったが、3月の日本代表活動に不参加。そして、チームと契約を果たした。

2026年夏までの1年間の延長となり、1年間の延長オプションもついているという冨安。新たな契約にサインした理由についてクラブを通じてコメントした。

「アーセナルは世界最高のクラブなので、契約を延長できてとても嬉しいです。このクラブでプレーするのが夢だったので、とても嬉しいです」

「ピッチにいるとサポーターからの愛とエネルギーを感じます。僕たちはたくさんのつながりを持っているので、彼らに何かを返したいと思っています。僕はアーセナルのためにプレーしている、ということはアーセナルサポーターのためにプレーしているということです。だからこそ、僕はこのクラブとサポーターに人生を捧げます」

「彼らに何かを返したい。選手とサポーターの間のつながりは異なるレベルであり、それがより特別なものになります」

ファン・サポーターのため、そしてアーセナルに全てを捧げると語った冨安。25歳ではあるが、日本、ベルギー、イタリア、イングランドと4カ国でプレー。着実なステップアップを果たしており、日本代表としても多くの経験を積んでいる。

チームは冨安が加入してから大きく飛躍。2022-23シーズンはプレミアリーグで優勝争いをし2位でフィニッシュ。今シーズンはチャンピオンズリーグにも7年ぶりに出場。2009-10シーズン以来のベスト8に勝ち残っている。

チームの成長も目の当たりにしている冨安。チームに貢献するとともに、自身も今まで以上に成長したいとコメント。大きな目標も明かした。

「僕が加入したとき、チームはヨーロッパの大会でプレーしていなかったんですが、今ではチャンピオンズリーグでプレーしており、タイトル争いに加わっているので、大きく成長したと思います。以前よりも良くなっていると良いと思います」

「僕はまだミケルやチームメイトから多くのことを学んでいます。僕にはまだ改善の余地があるので、より良い選手になるだけでなく、より良い人間になれるよう努力していきます」

「僕たちには素晴らしい選手がたくさんいます。僕はアーセナルではサイドバックとしてプレーしていますが、代表チームでプレーしているときはセンターバックでプレーしているので、アーセナルのディフェンダーから学んでいます。彼らはとても上手で、選手同士の競争は激しいですが、より良い選手になるための良い環境なので、ここにいられて幸せです」

「僕はもう若くないです。アーセナルでプレーしているときは若い選手がたくさんいるのに、僕は年をとっています。チームメイトやサポーターの皆さんと一緒に何かを成し遂げたいです」

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