世界幸福度順位、フィンランドが首位維持 米が初の20位外に

David Milliken

[ロンドン 20日 ロイター] - 国連が20日発表した世界幸福度報告書によると、調査対象となった143カ国のうち、最も幸福度が高かったのは引き続きフィンランドだった。デンマーク、アイスランド、スウェーデンが僅差で続いた。

調査は2012年に開始。対象国と地域で幸福度を最低のゼロから最高の10までの数字で示してもらう。米ギャラップ社がまとめる調査データを、今回は英オックスフォード大学率いる国際チームが分析し、過去3年の平均から順位を算定した。

それによると、トップのフィンランドは7.7。最下位のアフガニスタンは1.7、下から2番目のレバノンは2.7だった。

幸福度の順位は広範囲には国の繁栄状況と関連していたが、個人に対しては、平均余命、個人の自由、腐敗などの要素も影響したとみられている。

米国は昨年の15位から23位と、初めて上位20位から外れた。30歳以下の若年層の大幅な幸福度低下で押し下げられた。同国では、60歳以上の幸福度順位が世界で10位だったのに対し、30歳以下は62位だった。

欧州でも同様の傾向が見られた。

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