中国新疆ウイグル自治区の貿易額、1~2月は51.4%増

中国新疆ウイグル自治区の貿易額、1~2月は51・4%増

新疆ウイグル自治区の阿拉山口口岸(通関地)で、ウズベキスタンから輸入した冷凍の鶏足(もみじ)を検査する税関職員。(資料写真、ウルムチ=新華社配信)

 【新華社ウルムチ3月21日】中国新疆ウイグル自治区ウルムチ税関がこのほど発表した同自治区の今年1~2月の貿易額は、前年同期比51.4%増の636億9千万元(1元=約21円)だった。同自治区はここ数年、「一帯一路」核心エリアの優位性を拡大し、対外貿易の安定と質的向上を促す一連の政策・措置を実施し、効果に導いた。

 同税関によると、この2カ月間に対外貿易構造の最適化が進み、貿易相手国や輸送方法が多様化したことで、輸出商品の構造が最適化されたという。

 辺境小額貿易は39.8%増加し、全体の54.5%を占めた。一般貿易は2.2倍と全体の伸び率を上回った。

 企業形態別では、民間企業が重要な役割を果たしており、48.1%増の598億1千万元で、全体の93.9%を占めた。国有企業と外商投資企業(外資系企業)はそれぞれ、2.5倍と11.1%増だった。

 「一帯一路」共同建設のさらなる進展に伴い、同自治区は世界の市場にも積極的に融合している。貿易相手は186の国と地域に上り、中央アジア5カ国(カザフスタン、キルギス、タジキスタン、トルクメニスタン、ウズベキスタン)との貿易額は33%増の437億4千万元で、全体の68.7%を占めた。地域的な包括的経済連携(RCEP)協定加盟国、東南アジア諸国連合(ASEAN)、欧州連合(EU)はそれぞれ4倍、4.3倍、98.7%増だった。アフリカ、中南米はそれぞれ4.8倍と2.8倍に増加した。

 新疆は国際貿易のオンライン化と国内自動車産業の発展の勢いに対しても積極的な状況把握と対応に取り組んでいる。新エネルギー車(NEV)、リチウムイオン電池、太陽光発電製品の「新三様(新たな定番3品目)」の輸出額は2.1倍増加となった。うち、電気自動車(EV)は87.1%増で自動車全体の20.9%を占め、存在感を示した。(記者/孫少雄)

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