「いま僕はココにいます」Vol.185 シンガポール編

今週は中島啓太選手、小平選手とも一緒に練習!短パンを持ってきました

人は彼のことを“旅人ゴルファー”と呼ぶ。川村昌弘・30歳。2012年のプロデビューから活躍の場を海の向こうに求め、キャリアで足を運んだ国と地域の数は実に70に到達した。キャディバッグとバックパックで世界を飛び回る渡り鳥の経路を追っていこう。

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プロゴルファーの川村昌弘です。
いま僕はシンガポールにいます。

今週のDPワールドツアー(欧州男子ツアー)は「ポルシェ シンガポールクラシック」。年明けから中東、アフリカシリーズと来て、今週からアジアを巡ります。次週からはインド、そして日本に中国。4月末には「ISPS HANDA 欧州・日本どっちが勝つかトーナメント!」が静岡・太平洋クラブ御殿場コースで行われます。

僕は「マジカル ケニアオープン」を最後に南アフリカでの2連戦をスキップして、3週のオフをとりました。まずはタイ・バンコクにキャディバッグを置いて、ベトナムのハノイでリラックス。旧市街のホアンケイム湖のほとりはジョギングにも最高で、久々にゆっくりできました。その後はタイ、マレーシアで知人とゴルフをしながら調整。東南アジアの空気をいっぱいに吸って、準備は万全です。

グリーンがうねります

さて、シンガポールの試合会場ラグーナ・ナショナルゴルフリゾートCは、グリーンがうねる18ホール。改修で以前よりも難度が下がったとはいえ、アンジュレーションたっぷりのコースです。練習日の段階では特別硬く仕上がっておらず、距離がどうにもならないほど長いホールが続くわけでもないので、天候が荒れなければロースコアの争いになりそう。

ただ、なにせ暑いのなんのって…。高温多湿で汗がしたたり落ちる気候。欧州ツアーでは一定の気温を超えると、ツアーが選手に短パンの着用を練習日だけでなく試合中も許可します。選手への連絡は大会前週のうちに来るケースがあり、僕はマレーシアでショートパンツを買い足してシンガポール入りしました。

大きな池も配置されています。あれ、どこかのパー3に似てる…?

今週も例によって中島啓太選手と練習ラウンドをしながらマッチプレー。そして今回は小平智選手も出場します。小平さんはPGAツアーの出場権を失いましたが、下部コーンフェリーツアーとともにこちらでの出場権があります。共催ではない、欧州ツアー単体の試合は初めてだとか。去年は夏場に米国で欧米共催大会に一緒に出場し、ことしも何かの縁で一緒にプレーできることになりました。一緒に川沿いのレストランに行ったり、会話に花を咲かせたりと楽しい時間を過ごしています。

コース内にポルシェのオブジェが
ラフにもポルシェ

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