身長は183cm…“小柄”な守護神ゾマーが自身の努力を明かす「より高く、より素早く…」

インテルに所属するスイス代表GKヤン・ゾマーが自身の身長について語った。20日、イタリア紙『ガゼッタ・デロ・スポルト』がコメントを伝えている。

現在35歳のゾマーは母国の名門バーゼルの下部組織出身で、2006年夏にトップチームへ昇格。その後、2014年夏に加入したボルシアMGで公式戦333試合に出場すると、バイエルンでの約半年間のプレーを経て、昨年夏にインテルへ完全移籍で加入した。今シーズンはここまで公式戦37試合に出場し、合計23ものクリーンシート(無失点試合)を記録。セリエAで無類の強さを誇るチームを最後尾から支えている。

スイス代表でも通算87キャップを誇るなど、圧倒的な実績と実力を兼ね備えるゾマーだが、その身長は183cm。欧州最高峰の舞台で活躍するGKとしては、非常に小柄な部類に入る。そんな同選手はコメディアンとして活躍するトミ・シュミット氏のポッドキャスト『Copa TS』に出演した際に、自身の身長について言及。「今はそのことについて気にしていないよ」と前置きした上で、次にように言葉を続けた。

「若い頃の自分にとってはそれが問題だったが、身長をあまり重視しないコーチに恵まれたので幸運だったよ。『190cm以上のGKが必要だ』というコーチだったら、おそらく僕はプロになれなかっただろうね。それから、僕は他の分野で大柄なGKよりも優れていなければならないと自分に言い聞かせた。より高く、より素早くジャンプする必要があるし、瞬発力がなければならない。そして、より精度が高く速いパスを出し、機敏に動かなければならない。僕はこれら全てのことに一生懸命取り組んだよ」

懸命な努力を重ね、イタリア屈指の名門インテルで今シーズンここまで僅か18失点という堅守を築くゾマー。体格は小柄なものの、ゴール前では大きな存在感を放っている。

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