「僕のこと気になる…?」婚活女性が出会った「男性のトンデモ発言」3選

1. 持ち家をゴリ押しする男

【結婚引き寄せ隊】vol. 167
それは結婚相談所でのお見合いをすることになったときのこと。結婚相談所では、こちらが希望する年収や年齢などの条件に合う男性で、さらに相手側からの希望ともこちらが合い、アドバイザーが「合いそうだ」と思った相手とお見合いをセッティングしてくれます。毎月決まった人数を紹介してもらえるので、自力で相手探しをすることに疲れたときなどは、とても助かるものでした。

そんななか、あるとき、年上の堅実そうなサラリーマンの男性を紹介してもらったことがありました。一見、地味な印象ながら、新入社員で入った会社に長く勤めている真面目な男性。結婚は生活でもあり、その男性ぐらい落ち着いているのでもいいのかもしれないな、などと思いながら、結婚相談所の中にある部屋での顔合わせをしたのですが…。

結婚したらどのあたりに住みたいかを聞かれ、東京だと通勤に便利だと答えると、「実は…」と、その男性は東京以外の場所に住んでいたのですが、それが「持ち家なんです」とのこと。その場所から見える景色が気に入っているため、「結婚したら奥さんにもこの場所に住んでほしいんですよ」と言うのです。

釣り書きの段階で、関東近郊に住んでいることはわかっていたものの、一緒に住む場所をすでに相手の家に限定され、しかも賃貸ではないとなると当分引っ越す可能性もなく、相手の話からは一生その場所から動きたくないようで。都心に通うにはかなり大変なことと、その前に住む場所が限定されるのなら最初から言ってくれていたらなあと、残念な気持ちになったのでした。ふたりで暮らす場所は、仲良くなったら一緒に相談して決めたいものです。

2. クイズにしたがる男

それは大人数での婚活パーティに参加したときのこと。自己紹介タイムでは、短い時間で次から次へと違う男性と「はじめまして〜」と顔を合わせていくので、途中からはだんだん疲れてきてしまいます。そんな頃、ちょっとキザな感じの男性がまわってきました。

時間もないことだし、サクサクっと自己紹介を進めていきたいところなのに、「どんなお仕事されているんですか?」とたずねると即座に、「なんだと思う?」と切り返してきます。一応渡されたプロフィールカードを見ると、営業としか書いておらず、何の職種かも不明…。困惑していたら、さらに「当ててみて」と畳みかけてくるではないですか。

意味不明…と思いながら、テキトーに「食品会社とか?」と言うと、「惜しい!」と言われ、もう面倒だなととりあえず考えるフリをしていたら、それだけで持ち時間が終了しました。婚活会場にいた司会者から「はい、次のかたにまわってください」とのアナウンスが。こんな短時間で自分にまつわる話を初対面の相手に当てさせるなよ、ほとほと消耗したのでした。何事も最初が肝心ですよね。

3. 顔色が悪い男

それは飲み会に参加したときのこと。仕事の都合で遅れてしまい、飲み会を行っている居酒屋へと急いで到着すると、すでにお酒もすすんでそれぞれの席が盛り上がっていました。4、5人ずつ座っているグループがいくつかあり、男女ともに30代と40代といったところ。とりあえず、ひとりぐらいは入れそうな席があったグループのところへ入れてもらい、乾杯。

なんとか遅れを取り戻そうと、とりあえず同席した男女の会話に聞き入っていると、おや? 端っこに座っている痩せ気味の男性の顔色が悪いように見えます。声をかけると、「あ、いつもこんな顔なんで」というそっけない返事。もともとそういった顔色だったらすごく失礼なことを言ってしまったと思い、すかさず謝罪すると、「僕のこと気になるんですね?」とニヤリ。

その急な発言と微笑みに「えっ!?」とつい驚いてしまい、ゾゾーッとしながらも、そこからは目を合わさずに他の人と会話。しかし、時折視線を感じてその男性を見ると、ニヤリとしながらずっとこちらを見つめているという…。うわーっと思い、お酒はなかなか進みません。普通に心配の声をかけられただけでその後一切会話もしていないのに、どこでどうやったら自分に気があると思えるのかとちょっと怖くなり、その男性がトイレで席を立ったときに「実はまだ仕事があって」と自分のぶんのお金を支払い、ささーっと退散しました。どうせ見つめられるなら、彼氏がいいに決まってます。

いろいろなところで出会いを探していると、ときどき思いがけない出来事に遭遇することも。でも最終的に、たったひとりの運命の人に会えれば結果オーライ! みなさんの恋がうまくいきますように!!

文・かわむらあみり

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