花籠親方、定年「あっという間」 元関脇太寿山、4月に65歳に

報道陣から贈られた花束を手にする花籠親方。4月に日本相撲協会の定年を迎える=21日、エディオンアリーナ大阪

 4月に日本相撲協会定年の65歳となる花籠親方=元関脇太寿山、本名坂爪忠明、新潟県出身、高田川部屋=が大相撲春場所12日目の21日、取材に応じ「あっという間の50年間だった。関取になれたし、部屋を持てたし、理事もやらせてもらった」と心境を語った。

 元横綱初代若乃花の弟子として鍛えられ、幕内在位64場所。1992年に二子山部屋から独立して花籠部屋を再興したが、2012年に閉鎖となり「悔しさもある」と振り返った。

 20年から理事を務め、現在はコンプライアンス部長などの要職を担う。「部屋持ちの親方は大変だと思う。決して人ごとのように感じて対応はしていない」と責任感を口にした。

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