サムスン電子、半導体パッケージング事業で1億ドル超の売上見込む

Joyce Lee Heekyong Yang

[ソウル 20日 ロイター] - 韓国のサムスン電子は20日、最先端の半導体パッケージング事業で今年1億ドル以上の売り上げを見込んでいると明らかにした。

サムスンの半導体部門を統括する慶桂顕(キョン・ゲヒョン)最高経営責任者(CEO)は年次株主総会で、昨年立ち上げた最先端半導体パッケージング事業について、今年下期から投資成果が期待できると述べた。

半導体メモリー事業は今年、市場シェア以上の利益を目指すと説明した。トレンドフォースによると、昨年第4・四半期のサムスンのDRAMシェアは45.5%だった。

サムスンは、人工知能(AI)普及に伴い需要が拡大する先端半導体メモリーで優位性確保を目指しており、「HBM(広帯域メモリー)」の量産などを進めている。

次世代HBMとなる「HBM4」を2025年に発表する可能性が高いとし、半導体メモリーや受託製造、設計部門を一つの事業で行うことで、より顧客ニーズに応える半導体設計が可能になると述べた。

一方、株主からは、SKハイニックスがHBM市場で先行していることについて質問が出た。同CEOは「二度とそのようなことが起きないように準備している」と説明した。

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