カブス・今永がマイナーリーガーを相手に好投 22人から13奪三振

日本時間3月21日、カブスはアスレチックスとのオープン戦に1対3で敗れたが、その裏では今永昇太がジャイアンツのマイナーリーガーを相手に登板。88球で5回1/3を投げ、被安打5(うち被本塁打1)、与四球2、失点1と上々のピッチングを見せ、22人の打者から13個の三振を奪った。一塁への素早い牽制で走者をアウトにする場面もあった。ホームランを打たれたのは甘く入ったスライダーだったが、「初回に打たれたことで修正することができた。終わりに近付くにつれて、スライダーの質が格段に良くなった」と手応えを掴んだようだ。

今永は初回、「MLBパイプライン」のプロスペクト・ランキングでジャイアンツの4位、メジャー全体の96位にランクインしている有望株ブライス・エルドリッジに一発を浴びた。しかし、その反省をもとにスライダーを修正し、次の対戦ではスライダーで空振り三振に仕留めた。トミー・ホットビー投手コーチは「彼はベテランだ。情報を与え、なぜそれをやるべきなのかを示してあげれば、試合中にそれを実行に移すことができる。やるべきことをしっかりこなせるんだ」と今永に信頼を寄せている。

今永が今回の春季キャンプで取り組んできたことの1つは、速球をストライクゾーンの高めに投じることだ。日本では低めにボールを集めることが重視されるが、カブスは今永の独特の速球を高めにコントロールすることができれば、大きな武器になると考えている。バッテリーを組む正捕手ヤン・ゴームスは「あれは彼が生まれ持った才能だ。高めより低めのほうがいいという議論もあったけれど、日米の打者のスタイルの違いもあるし、素晴らしい武器になると思う。必ずしも高めに投げるということではなく、ストライクゾーンの上のほうも使っていくということだ」と語った。

前回のオープン戦の登板ではストライクゾーンの高めを有効活用し、4回1/3を投げて奪三振9、与四球0という上々のピッチング。クレイグ・カウンセル監督は「前回の登板を見ていれば、ほとんど変える必要はない。今、上手くいっているんだから、何かをいじる必要はないよ」と今永のここまでの取り組みに高い評価を与えている。オープン戦では3試合に先発して奪三振率17.69を記録。シーズン開幕後も奪三振ショーに期待したい。

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