AI新興企業コヒア、資金調達で企業評価額50億ドル目指す=関係筋

Krystal Hu

[20日 ロイター] - カナダのトロントを拠点とする人工知能(AI)スタートアップ企業コヒアは、企業価値を約50億ドルと評価する水準で5億ドルを調達する方向で交渉を進めていると、事情に詳しい関係者が明らかにした。

同社はグーグルの元研究者が創業。新たなAIモデル「Command-R」のリリースに伴い年間売上高ランレート(直近の実績が継続すると仮定した数字)が今月に2200万ドルと、12月の1300万ドルから増加した。

コヒアは昨年6月、企業評価額22億ドルで2億7000万ドルを調達。出資者には半導体大手エヌビディアやソフトウエア大手オラクルが含まれた。

ロイターは1月、コヒアが約5億─10億ドルの資金調達を目指していると報じた。

関係筋によると、既存出資者も今回の資金調達ラウンドに参加する可能性が高い。

コヒアはチャットGPTを開発したオープンAIやアンスロピックと競合している。

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