航空貨物にウナギの稚魚、絶滅危惧種も

香港海関(税関)は3月14日に香港国際空港で、輸入貨物の中から稚魚絶滅危惧種のウナギの稚魚が見つかったと発表した。3月15日付政府公報によると、税関は14日、モーリタニアからトルコ経由で香港に到着した貨物を検査した。申告書には353キログラムのアフリカオオウナギと記載されていたが、中身は53キログラム相当のウナギの稚魚で、その中にはヨーロッパウナギが混ざっていたという。ヨーロッパウナギはワシントン条約の附属書に記載されており、貿易取引が制限されている種だ。政府漁農護理署では香港の法律「絶滅危惧動植物保護条例」の輸出入許可証の規定に違反するとしてウナギの稚魚を押収し、調査を進めている。香港では同条例により貿易が制限されている動植物を輸入あるいは輸出した場合は違法となり、1000ドル以下の罰金および禁錮10年に処せられる。(写真・政府新聞処)

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