外国人の中国での支払いが更に便利

近年、中国のモバイル決済は急速に発展し、世界の先頭を行くレベルになっている。中国のビザ免除地域の拡大につれて、国内外の人々の往来が一層緊密になり、外国人の中国での消費や支払いの問題がますます顕在化している。このほど、国務院弁公庁は「決済サービスの更なる最適化と決済利便性の向上に関する意見」を発表し、多層的、多元化した決済サービス体系を完備することが提起された。中国の関係部署、金融机関、決済プラットフォームはすでに一連の効果的な措置を取っている。仕事、勉強、旅行、ビジネスに従事する外国人にインタビューし、彼らは仕事や勉強、旅行の利便性が向上することを期待している。

イギリス出身のスチュワート・ウェイキンさんは、中国の北京で16年間暮らし、既にモバイル決済に慣れている。ウェイキンさんによると、中国のモバイル決済サービスは、多くのアプリケーションやプラットフォームにも統合されているからとても便利なのだ。例えば、レストランでスマートフォンを使って註文し、サードパーティのアプリで申請した割引券も使えると、シームレスにつながっている。しかし、一部の高齢者や短期的に中国を訪れた外国人はモバイル決済に少しついていけない可能性がある。

スーダンから来たマフムトさんは、中国で7年間暮らしている。最近、ウィーチャット(Wechat)が直接海外の銀行カードと結びつけることができ、検証、名前のフォーマットなどの面でさらに最適化したのに喜んでいる。アリペイの国際版アプリでも、海外のカードを登録・連携すると、直接コード決済を行うことがでる。今後、外国人に言語のサポート、マニュアルや教本の使用、電子インボイスなどの面でさらに最適化すれば、モバイル決済はもっと人気が高まると述べた。シンガポール人留学生の張継方さんによると、両親が訪中した際、ウィーチャットとアリペイのダウンロードを指導したが、操作にいくつかの障害があった。外国人向けにモバイル決済のプロモーションを強化することで、外国人が自分に合っている決済方法を見つけることができるようになるのが期待される。

ポーランド人観光客ジュリアさんのツアーは中青旅国際旅行有限公司が引き受けた。彼女が喜んだのは、旅行会社が外貨両替サービス、携帯電話カードの購入などのヒントを提供してくれたことだ。また、中国での支払いは、主に現金とクレジットカードを使用しているため、外国のクレジットカードによる支払いを受け付ける店舗の数をさらに増やし、現金のお釣りを充実させることを期待している。短期的に中国を訪れる観光客は、モバイル決済の開通プロセスが便利かどうかにより注目している。国際貿易の仕事で中国とカメルーンを頻繁に行き来しているカメルーン出身のチャールズさんによると、少し前まではモバイル決済の年間利用限度額を超えると、パスポートを持って銀行の窓口で申請しなければならず、不便だったと言っている。そして、最近は外国人のモバイル決済一件あたりの取引限度額を1000ドルから5000ドルに、年間累計取引限度額を1万ドルから5万ドルに引き上げ、登録、認証、カード縛りのプロセスも格段に最適化されている。チャールズさんは、中国の決済機関が便利さと安全性の間でバランスの取れた点を探しているのを見て嬉しいと述べた。

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