京都国際高校が3-4でサヨナラ負け、初戦突破ならず 選抜高校野球

京都国際-青森山田 8回表京都国際1死一、三塁、清水の時、重盗を試み三走藤本が生還し3-3の同点に追いつく(甲子園)=撮影・佐伯友章

 第96回選抜高校野球大会第4日は21日、兵庫県西宮市の甲子園球場で1回戦が行われ、第3試合で3年ぶり2度目出場の京都国際が、昨秋東北大会優勝の青森山田と対戦。3―4でサヨナラ負けし、初出場だった2021年以来の選抜大会勝利は果たせなかった。

 京都国際はエース左腕の中崎が先発。青森山田も背番号1の右腕、関が先発した。

 京都国際は一回裏、中崎が2死二塁のピンチを招くと、直球を狙われて3連打を浴び2点を先行された。二、三回は、持ち味の制球良く内外を突く投球で無失点で切り抜けた。打線の援護は四回表、藤本が内野安打、続く高岸が右前打でつなぎ、1死一、三塁で長谷川の遊ゴロが内野安打となり、1点を返した。

 中崎は五回、四球と犠打で1死二塁にされ、右前打で失点し1―3に。七回には1死三塁のピンチを招いたが、スクイズを外して三走を挟殺する三振併殺で切り抜けた。

 京都国際の反撃は直後の八回。1死一塁から、藤本がこの日3本目の安打となる左越え二塁打で、二、三塁の好機をつくる。続く高岸の一ゴロが失策を誘い1点差に追い上げると、なおも1死一、三塁で、一走が盗塁して挟まれる間に、三走の藤本が本塁を陥れ、同点に追い付いた。

 投球数が100球を超えた中崎は、九回1死から中越え三塁打を浴び、続く打者への初球を左前に運ばれてサヨナラの生還を許した。

 京都国際は昨秋の京都府大会で準優勝し、近畿大会で4強入りして選抜大会への切符をつかんだ。2年前の選抜大会では新型コロナウイルス感染で出場を辞退したこともあり、選手たちは雪辱に燃えていたが、果たせなかった。青森山田の3番対馬と5番吉川は、高校野球としては珍しい木製バットを使用して打席に立った。

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