はしか拡大懸念「ワクチン接種を」 群馬知事が呼びかけ

 海外からの帰国者や旅行者に、はしかの感染確認が相次いでいることを受け、群馬県の山本一太知事は21日の定例記者会見で、子どもへの確実なワクチン接種を呼びかけた。

 はしかの免疫をつけるには2回の接種が望ましいとされ、現在は幼少期に2回の定期接種が行われている。ただ、2000年4月1日以前に生まれた人は2回受ける機会がなく、免疫が不足している可能性がある。

 山本知事はワクチンを2回接種せず、はしかにかかったことがない人に対し、「抗体検査やワクチン接種について、かかりつけ医に相談してほしい」と呼びかけた。62~78年度生まれの男性に対し、市町村が配布しているクーポン券の利用も促した。

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