「サッカー本大賞」優秀作品11作が選出「読者賞」の投票受付開始 カンゼンが創設、今年で11回目の文学賞

「サッカー本大賞」の選考委員による一次選考が終了し、優秀作品11作品が選出された。「読者賞」の投票も開始されており、“あなたが選ぶ2023年、最も面白かったサッカー本”を投票することができる。

カンゼンが創設し、4月に第11回の開催を予定している「サッカー本大賞」。「良質なサッカー書籍が、日本のサッカー文化を豊かにする」という理念のもと、2014年(平成26年)に設立された、サッカーに関する書籍を対象にした文学賞だ。高い志と情熱をもって作られた良質なサッカー書籍がより多く世に出て、多くの人に読まれて欲しい、という思いを出発点とした。本賞では、2023年度(※1/1~12/31)に発売されたサッカー本(※ただし読み物に限る。いわゆる技法書 、テクニック本は選考対象外。)すべてを対象に選考委員によって決定される。2024年3月21日現在、選考委員による一次選考が終わり、最終審査に残る「優秀作品」が選出されている。

優秀作品として選出されたのは、宮市亮選手の自伝的書籍である『それでも前を向く』(朝日新聞出版)や、ウルグアイの作家エドゥアルド・ガレアーノが156の熱いサッカーエッセイを綴った『スタジアムの神と悪魔――サッカー外伝・〔改訂増補版〕』(木星社)、“育成大国”ドイツのサッカー事情に迫った『ドイツサッカー文化論』(東洋館出版社)など11作品で、

審査員を務めるのは文筆家・イラストレーターの金井真紀氏、作家・編集者の佐山一郎氏、文芸評論家、フランス語圏文学者の陣野俊史(じんの・としふみ)氏、ブックディレクターの幅允孝(はば・よしたか)氏だ。また、カンゼンが運営する「フットボールチャンネル」上では読者賞の投票も開始している。 読者賞の投票締め切りは4/12(金)で、読者賞受賞作はサッカー本大賞同様に授賞式にて発表される。あなたが選ぶ2023年、最も面白かったサッカー本をぜひ投票してみよう。

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■「サッカー本大賞2024」の優秀作品(発売日順)

『戦術リストランテVII 「デジタル化」したサッカーの未来』(ソル・メディア)
西部謙司(著)
『森保ストラテジー サッカー最強国撃破への長き物語』(星海社)
五百蔵容(著)
『サッカー監督の決断と采配-傷だらけの名将たち-』(エクスナレッジ)
ひぐらしひなつ(著)
『スタジアムの神と悪魔――サッカー外伝・〔改訂増補版〕』(木星社)
エドゥアルド・ガレアーノ(著/文)/飯島みどり(訳)
『オシムの遺産(レガシー) 彼らに授けたもうひとつの言葉』(竹書房)
島沢優子(著)
『もえるバトレニ モドリッチと仲間たちの夢のカタール大冒険譚』(ソル・メディア)
長束恭行(著)
『フットボールヴィセラルトレーニング 無意識下でのプレーを覚醒させる先鋭理論[導入編/実践編]』(カンゼン)
ヘルマン・カスターニョス(著)/進藤正幸(監)/結城康平(訳)
『ドイツサッカー文化論』(東洋館出版社)
須田芳正(著)/福岡正高(著)/杉崎達哉(著)/福士徳文(著)
『モダンサッカー3.0 「ポジショナルプレー」から「ファンクショナルプレー」へ』(ソル・メディア)
アレッサンドロ・ビットリオ・フォルミサーノ(著)/片野道郎(著)
『それでも前を向く』(朝日新聞出版)
宮市亮(著)
『聞く、伝える、考える。〜私がサッカーから学び 人を育てる上で貫いたこと〜』(アスリートマガジン)
今西和男(著)

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