マカオ、カジノ施設内で高利貸しの男女3人逮捕…警察官がパトロール中に異常察知

マカオ司法警察局(資料)—本紙撮影

 マカオ司法警察局は3月20日、同月19日にコタイ地区のカジノ施設内で実施した防犯パトロールにおいて高利貸しに従事した中国人(中国本土居民)の男女3人を逮捕したと発表。

 同局によれば、警察官がバカラのカジノテーブルを囲んでいた4人(男3人、女1人)の様子がおかしいことに気づき、監視を続けたところ、男2人と女1人がゲームをプレイしていた男1人から利息とみられるゲーミングチップを受け取っていたことが判明したため、4人に対する職務質問を実施。

 チップを渡していた男は被害者で、同じテーブルにいた高利貸しグループ3人のうち1人から30万香港ドル(日本円換算:約580万円)を借り、28万人民元(約588万円)の現金での返済に加えてゲームで勝った際にベット額の30%を利息として支払うとする借用書にサインし、警察がストップをかけるまでの間に17万5000香港ドル(約339万円)を取られていたという。

 同局では、捜査で得られた情報を総合的に判断し、高利貸しグループの3人をカジノ高利貸し罪で検察院送致するとした。

 このところマカオでは高利貸しに絡む事案がしばしば報告されている。

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