わざわざ訪れたい! 丹波篠山の茅葺き古民家で味わう「ぼたん鍋」 目利き店主厳選の食材を囲炉裏端で

丹波篠山の古民家で味わう「ぼたん鍋」

兵庫県・丹波篠山の山深く、街の喧騒から離れたひっそりとした場所に、茅葺き屋根の鍋料理専門店があります。その囲炉裏を囲んで味わう猪鍋「ぼたん鍋」が評判を呼んでいると聞きつけ、取材しました。

【写真】熱々! 山椒の効いた特製味噌だしで味わう「ぼたん鍋」

今から約45年前にオープンした鍋料理の専門店「丹波篠山囲炉裏料理 いわや」。古民家を活用した店内には大小さまざまな囲炉裏がしつらえられており、炭火を囲んで丹波篠山ならではの食事を楽しむことができます。

名物は、自家製の味噌で味わう「ぼたん鍋」です。篠山では、輪を幾重にも重ねるように並べられた色鮮やかな猪肉をぼたんの花に見立て、猪鍋のことをぼたん鍋と呼びます。猪肉は、店主の岩本さんが毎日猪問屋に出向いて仕入れたもの。30年を超える目利きの経験をもとに、脂の乗り具合や毛並み、年齢などを自らチェックするのだとか。厳選した肉は、生のまま一枚ずつ手切りでスライスすることで、甘くて柔らかく、クセの少ない味わいになるといいます。

また、その他の具材にも、地元産の野菜や篠山名産の黒豆を使用した豆腐など、丹波篠山の食材がふんだんに用いられています。さらに締めのごはんは、店主自ら栽培した丹波篠山産コシヒカリ。米の味わいなどを競うコンクールで最高得点を獲得したこともあるそうで、品質はお墨付きです。

同店は完全予約制。今季ものの生肉を使ったぼたん鍋を楽しめるのは、毎年11月末頃から3月末頃まで(店内提供、通販とも)で、今年も3月末頃までの予定とのこと。シーズン中に冷凍保存した猪肉のぼたん鍋は、通年で提供されています。また、ぼたん鍋シーズン以外にも山菜鍋やすき焼きなどで、丹波篠山の恵みを味わえるということです。

※ラジオ関西『Clip火曜日』より

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