サカナAIが新AIモデル公表、既存モデルの融合繰り返して進化

Anna Tong

[サンノゼ 20日 ロイター] - 元グーグルの著名研究者らが日本で設立した人工知能(AI)新興企業Sakana(サカナ)AIは20日、既存のAIモデルを繰り返し融合し進化させて生成したAIモデルを発表した。

同社は「モデルマージ」と呼ばれる手法を採用。既存のAIモデルを融合させて新たなモデルを生成する技術と、進化からヒントを得たアプローチを組み合わせ、数百の新モデルを生み出した。

この中から最も成功したモデルを選び、これが「親」となって次世代モデルを生成する仕組み。

創業者の一人デービッド・ハ氏は3つの日本語モデルをリリースし、2つはオープンソース化するとロイターに語った。

同氏はグーグル・ブレインの元研究員。もう一人の創業者ライオン・ジョーンズ氏は、グーグルが2017年に発表した「トランスフォーマー」技術に関する論文の執筆者の一人。トランスフォーマー技術はChatGPT(チャットGPT)など生成AIの土台となった。

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