「金は人を狂わせる」水原一平「大谷資金で巨額の違法賭博」報道で思い出される新庄剛志の“事件”

(写真:AP/アフロ)

3月20日、ドジャース・大谷翔平の通訳を務めてきた水原一平氏が、違法賭博に関与した疑惑で球団から解雇されたと、米メディア『ESPN』に報じられた。

報道によると、水原氏はスポーツの違法賭博で多額の借金を作っていたという。大谷の銀行口座から、少なくとも450万ドル(約6億7500万円)が送金されていたこともわかり、水曜日に解雇されたとも伝えられた。

水原氏は、同紙のインタビューに対し、野球以外のスポーツ賭博にハマった結果、借金がかさんだことを告白。困り果てた末か、2023年に大谷に相談し、大谷が借金を肩代わりしてくれたと明かしている。

だが、広報担当者は水原氏の説明を否定しており、現状、水原氏が語った内容の真偽は不明のままだ。大谷の弁護士が所属する事務所は「翔平が大規模な窃盗の被害者であったことが判明したので、当局にこの件を引き渡す」と声明を発表。大谷は、自身のInstagramで水原氏のフォローを外している。

巨額な金銭のやり取りがあったことから、SNSでは、日本ハム監督の新庄剛志のエピソードを思い出す声もみられた。

《水原通訳、普通にやってれば一生安泰だったのに…残念すぎます。信じていた人に裏切られた大谷くんは辛いと思う。金は人を狂わせる。新庄監督もお金の管理をお願いしてた親族に何億も使い込まれてたってのがあったし珍しくはない。》

《人間不信になりそう…なんかこの話聞いて新庄剛志さんの話思い出したわ あの人は契約金とか全部任せてて持ち逃げされたという話だけど》

《水原通訳まじか 確か新庄剛志も同じような被害あってたよな》

新庄は、2017年に『しくじり先生』(テレビ朝日系)に出演。現役時代は44億円ほど稼ぎ、管理は母親の知り合いだった実業家に一切を任せていたという。だが、現役引退後にバリ島で暮らすため、お金を引き出そうとしたところ、2200万円しか残っていなかったと告白した。

「問い詰めたら、会社の資金に使っていたんです」とも語り、裁判の末、8000万円は取り返すことができたが、相手がのちに破産宣告し、残りは回収できなかった。「悔しいけど、他人に任せた僕が悪い。責任は僕にある!」「(資産は)年に1、2回はチェックしたほうがいい!」と教訓を語っていた。

はたして、大谷と水原の間になにがあったのか。いずれにせよ、「金は人を狂わせる」という言葉が、悲しく響く事件となってしまった。

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