旅先で出会った親切な家族 何かがおかしい“おもてなし” 「胸騒ぎ」予告

2024年5月10日より劇場公開される、デンマークのクリスチャン・タフドルップ監督最新作「胸騒ぎ」の、予告編が公開された。

予告編では、ビャアン一家が、旅先で偶然出会った親切な家族から招待状を受け取るところから始まる。自然豊かなオランダの田舎町に招かれ、プールまで用意された家で楽しい週末を過ごせるかに思われたビャアン一家。だが、生まれつき舌がなく一切言葉を発しないオランダ人夫婦の息子や、窓の外から覗く人影に、違和感や不快感が積み重なる様子が映し出される。「あの家族、嫌な感じがする」と、夫ビャアンと娘を連れて帰ろうとする妻ルイーセ。予告編の後半では、「善意が悪意を暴走させる」の言葉とともに、登場人物たちが絶叫するショットが次々に収められている。

「胸騒ぎ」は、ある善良な家族が過ごす悪夢のような週末を描いたホラー。イタリアでの休暇中に、デンマーク人夫婦のビャアンとルイーセ、娘のアウネスは、オランダ人夫婦のパトリックとカリン、その息子のアーベルと出会い、意気投合する。数週間後、パトリック夫婦からの招待状を受け取ったビャアンは、家族を連れて人里離れた彼らの家を訪ねるが、会話のなかでささいな誤解や違和感が生まれていき、それはだんだんと広がっていく。彼らの「おもてなし」に居心地の悪さと恐怖を覚えるも、好意をむげにできず、週末が終わるまでの辛抱だと自分たちに言い聞かせる。

監督・脚本(共同)を務めるのは、俳優としても活躍するデンマークのクリスチャン・タフドルップ。第38回サンダンス映画祭でワールドプレミア上映され大きな話題になり、本国デンマークのアカデミー賞と称されるロバート賞では11部門にノミネート。ブラムハウス・プロダクションによって、ジェームズ・マカヴォイ主演によるリメイク版の製作も決定している。

【作品情報】
胸騒ぎ
2024年5月10日(金) 新宿シネマカリテほか全国公開
配給:シンカ
© 2021 Profile Pictures & OAK Motion Pictures

© 合同会社シングルライン