妻夫木聡×渡辺謙『生きとし生けるもの』に原田知世、杉野遥亮、満島ひかりら出演決定

妻夫木聡と渡辺謙が主演を務めるテレビ東京開局60周年特別企画ドラマスペシャル『生きとし生けるもの』の追加キャストとして、原田知世、杉野遥亮、大政絢、田中哲司、満島ひかりの出演が発表された。

本作は、人生に悩む医者と余命宣告された患者の2人が、人は何のために生き、何を残すのかという永遠の問いの答えを求めながら各地を巡るヒューマンドラマ。人生に悩む内科医・佐倉陸をテレ東ドラマ初出演にして初主演となる妻夫木が演じ、陸と旅をする余命宣告を受けている男・成瀬翔を7キロの減量をするなど役作りをして挑んだ渡辺が演じる。脚本を手がけるのは北川悦吏子。監督は廣木隆一が務める。

原田は成瀬(渡辺謙)の初恋の人・中野百合役、杉野は陸(妻夫木聡)が勤める病院の研修医・吉岡薫役、大政は陸の良き理解者である看護師・菅田陽子役、田中は陸の上司で外科部長・小宮滝人役をそれぞれ演じる。そして、成瀬が離婚した際に妻に引き取られ、長い間ずっと顔を合わせていない娘・幸田ちひろを満島が演じる。

【コメント】
●原田知世(中野百合役)
命の時間の有限性に気づいた時、心に湧いてくる「生」のエネルギー。
これまで見えてなかった、目の前にある景色の美しさや、人の温もり、ありがたみ。
自分のためだけでなく、大切なだれかのために生きてみようと思う心。脚本を読みながら涙が止まりませんでした。
陸と成瀬の旅。人生の中で、こんなに温かくて濃くて忘れられない時を過ごせたら本当に幸せだと思います。
撮影現場には、いつも自然で穏やかな妻夫木聡さんと渡辺謙さんがいて、廣木監督やスタッフのみなさんと過ごした時間はとても柔らかくて心地のよいものでした。談笑しながら、すっとそのままお芝居に入っていかれるお二人の姿が心に残っています。
陸と成瀬と同じように信頼と絆で繋がっていらしたのですね。 素敵なお2人とご一緒できて幸せでした。 作品の完成が待ち遠しいです。

●杉野遥亮(吉岡薫役)
尊敬する先輩方と一緒に作品をつくる一員になれる事、とても光栄で嬉しいことだと思いました。美しくて芸術的な脚本に、「よっしゃ、気を引き締めなくては」と思いました。終わった今でも、贅沢な時間で素敵な組だったなと思います。
妻夫木さんは、今回お会いするのが初めてだったので、コミュニケーションを取りたくて、いきなりホテルの部屋に伺ったのですが優しく受け止めて下さいました。すごく嬉しかったです。あと、会話をしていて楽しかったです!
渡辺謙さんは、大きく包み込んでくれるようなあたたかさで、自信をくれました。現場で監督やスタッフの皆さんとディスカッションしている姿や佇まいがかっこよかったです!
この作品の現場を体感した自分と、作品の中で研修医の立場から沢山の大事な事を見てきた吉岡がリンクしたのではないかと思っています。「生きとし生けるもの」誰かに深く届いて誰かの希望になりますように。

●大政絢(菅田陽子役)
脚本を読み終わった後涙が流れました。
緩和ケアについて、私自身、詳しく知らなかったんですが、このドラマを通して、言葉だけじゃない心の通じ合い方、向き合い方を知りました。そして、優しさだけではないそれぞれの登場人物の人間性にとても心惹かれました。
妻夫木聡さん、渡辺謙さん、お二人ともとても優しく、柔らかく穏やかな雰囲気で撮影が進んでいました。
お芝居の面でも「こうした方がリアルかもね」と声を掛けてくださったりと、感謝しています。
私も視聴者の皆さんと同じ目線で、お二人が病院から出た後の旅のシーンが台本を読んだ時から楽しみで仕方がありません。

●田中哲司(小宮滝人役)
この題材は丁寧に扱うべき内容であり、それを廣木監督が撮るという安心感と信頼感があったので参加しました。廣木監督は以前の現場でものすごく粘っていて「映画の人だな」と感じていたので、その感触をもう一度味わいたかったこともあります。今回の現場でわかったことは、監督は決め込まずにその場の役者の良いところを引き出してくださるということです。
妻夫木君とは20代の時に共演した以来だったので再会が楽しみでした。何十年ぶりに会っても気さくさ何一つ変わってない。違和感なくその場で向き合えることがすごく嬉しかったです。撮影の初めの頃に、妻夫木君が台詞をイン前に全部覚えると聞いて、これは見習わなきゃな!と焦りました。次の作品からはそうしようと思っていますが、、、、なかなか出来ないですね...(笑)。
難しいテーマなので、明確に届いて欲しい言葉は見つからないです。視聴者の方がどう感じてもらえるのか委ねたいと思います。きっと何かを感じずには、考えずにはいられないと思います。

(文=リアルサウンド編集部)

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