タンカー転覆死亡9人に 山口・下関沖、1人不明

 山口県下関市の六連島沖に停泊していた韓国船籍のケミカルタンカー「キョヨン・サン」(870トン)が転覆した事故で、門司海上保安部は21日午前、10人目の外国人乗組員を救助した。その後、死亡を確認。死亡は9人となった。生存は1人だけで、海保は残る行方不明者1人の捜索を続けている。

 乗組員の国籍はインドネシアが8人、韓国が2人、中国が1人。生存しているのはインドネシア人で、命に別条はない。

 タンカーは液体のアクリル酸約980トンを積んでいたが、流出は確認されていない。

 福岡管区気象台によると、転覆前の20日午前7時時点で現場周辺には暴風警報と波浪注意報が出ていた。

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