生徒に「ADHDだからこんな問題も解けない」などの暴言 県立高校の50歳代の男性教諭を停職5か月の懲戒処分 岩手県教委

岩手県教育委員会は21日、生徒に暴言を吐くなど不適切な言動を行ったとして県立高校に勤務する50歳代の男性教諭を停職5か月の懲戒処分にしたと発表しました。

停職5か月の懲戒処分を受けたのは中部教育事務所管内の県立高校に勤務する50歳代の男性教諭です。
男性教諭は2022年4月から2023年8月にかけて、授業を受け持った複数のクラスで「ADHDだからこんな問題も解けない」、「これができていない奴はADHDだ」と発言しました。また「ほかの先生への告げ口はやめろ」、「この問題がわからないものは人間ではない」とも発言したほか、生徒の椅子を蹴って威嚇したということです。
男性教諭は県教委の聞き取りに対し「生徒に恐怖心を与えることで生徒の学習する環境を作ってきたことを自覚した。管理職からも指導を受けてやれることから直してきたつもりだったが根本的に変えていかなければならない」と話しているということです。

県教委はこのほか、大船渡市内の入浴施設で女性の浴室をのぞいたとして沿岸南部教育事務所管内の小学校に勤務する50歳代の男性教諭を減給2か月の懲戒処分としました。
男性教諭は2021年5月24日午後4時10分ごろ、利用していた大船渡市内の入浴施設の屋外から女性の浴室をのぞいたとされています。
防犯カメラに男性が映っていたとして入浴施設から警察に通報があり発覚。その後、検察から在宅起訴されて簡易裁判所から科料9900円の判決を受けました。
男性教諭はのぞきについて一貫して否認し最高裁まで争いましたが、今年1月に最高裁で上告を棄却され科料を納付しました。
今年1月に辞職願を提出していたということです。県教委では今後、辞職願を受理する方針です。

また複数の生徒の頭などをたたく体罰を行ったとして盛岡教育事務所管内の県立高校の男性教諭(62)を戒告の懲戒処分にしました。

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