中央銀行の独立性呼びかけ IMF、選挙で圧力懸念

 【ワシントン共同】国際通貨基金(IMF)のゲオルギエワ専務理事は21日、各国に中央銀行の独立性を強化するよう呼びかける文書を公表した。米大統領選といった選挙を前に、政府や議会から利下げを迫る圧力が高まることを懸念。中銀による物価高との戦いが頓挫しないよう警鐘を鳴らした。

 中銀の金融政策を巡っては、選挙で有利になるよう景気浮揚につながる利下げを求める声が議会などから上がりやすい。米国でも、与党民主党から連邦準備制度理事会(FRB)に早期の利下げを迫る声が出ている。

 ゲオルギエワ氏は「中銀は独立性について課題に直面している」と指摘した。

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