先月、原爆資料館(広島市)に新たに追加されたウクライナ語の音声ガイドで、翻訳に協力したウクライナ人の学生が、広島を訪れました。
音声ガイドの翻訳に協力した、カテリナ・マニコフスカヤさん、スヴィトラナ・レヂコさん、マリヤ・コルネヴァさんです。
カテリナ・マニコフスカヤさん
「ここに来るのは私たちの夢でわくわくもしていますが、緊張もしています」
去年5月、G7広島サミットの後にウクライナ大使館から資料館に音声ガイドの追加依頼がありました。ロシアの軍事侵攻を受けて日本に避難し、福岡県の日本経済大学で学んでいる12人のウクライナ人学生が被爆者の遺品や絵などを分担し、およそ3週間かけて翻訳しました。
広島に来るのもきょうが初めてだという3人…。被爆前後の街の姿を映したパノラマや被爆者の遺品などを、自分たちが翻訳した音声ガイドを聞きながら見学しました。
スヴィトラナ・レヂコさん
「平和資料館に来て、もっとよく理解ができました。心が痛くて、頭が痛いほど涙が出てきました」
カテリナ・マニコフスカヤさん
「母国が(広島の原爆のように)なってほしくないと思い、何よりも苦しいことだと感じました」
このあと、3人は原爆ドームにも足を運びました。
マリヤ・コルネヴァさん
「今からウクライナ人も母国語でガイドを聞くチャンスがあって、本当にうれしいです。母国語で聞いたらより理解し感じられると思います」
ウクライナ語の音声ガイドはすでに、13人に貸し出しがされたということです。