桜井市立埋蔵文化財センター 企画展「桜井に縁のある宝物」

発掘調査ではなく思わぬ発見や県外の人から寄贈された文化財にスポットを当てた企画展が、桜井市立埋蔵文化財センターで開かれています。

桜井市が所蔵する文化財には発掘調査の出土品以外に、まれに工事現場で発見された遺物や、個人が所蔵していた遺物があります。こちらの古墳時代の土器や耳飾り。

1975年に鳥見山の麓で発生した土砂崩れの際に見つかったものです。7世紀には鳥見山全体が墓地であったと考えられ、山中には未確認の古墳が多く存在することが分かりました。

また、全面に朱が塗られた石材は、2021年、兵庫県尼崎市の住民から寄贈されました。

石材には「外山出土」のメモがあり、朱で彩った石室が確認されている桜井茶臼山古墳のものと考えられます。

この他、国の重要文化財・金屋の石仏の貴重な拓本なども展示したこの企画展は4月21日まで桜井市立埋蔵文化財センターで開かれています。

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