女子選手も福島へ…サッカーのエリート選手養成校「JFAアカデミー福島」完全帰還 震災後は静岡で活動

震災の影響で活動の拠点を静岡県に移していた「JFAアカデミー福島」の女子サッカー選手たちが福島県楢葉町の寮に戻り、アカデミーが13年ぶりに福島に完全に帰還しました。

21日、13年ぶりに福島に戻ってきたアカデミーの女子選手たちは、多くの町の職員たちに出迎えられました。JFAアカデミー福島は、中高一貫でサッカーのエリート選手を養成するため、Jヴィレッジを拠点に震災前に開校した学校です。

震災後は静岡県に拠点を移して活動を続けていましたが、3年前から男子が段階的に県内に戻り、女子も戻ったことで、県内での活動が全面再開します。帰還式では、楢葉町の青木洋教育長が「サッカーの聖地で志を高く世界を目指して努力してください」と選手たちを出迎えました。これに対し、キャプテンの樋口梨花さんがこれからの決意を述べました。

樋口梨花主将「この福島でまたサッカーをより盛り上げていけるよう、私たちもアカデミーらしいサッカーを続けていきたいと思います」

福島市出身・渡邉優奈選手「小学校の時からここで試合をしたりしていたので、懐かしい気持ちです。海外で活躍できる選手になりたいです」

選手たちは、さっそく改装された女子寮に入り、22日からJヴィレッジを拠点に「なでしこジャパン」入りを目指して練習に励みます。

JFAアカデミー福島女子の山口監督は「これから地域の人たちと一緒に、真のエリートサッカー選手を育てていきたい」と話していました。

© 株式会社テレビユー福島