県医師会 記者会見 新型コロナ 4月からの自己負担増に懸念

県医師会が21日会見を開き4月以降、新型コロナの診療にかかる自己負担が増えることへの懸念を示しました。

4月以降、新型コロナの治療薬に対する公費での支援がなくなり、通常の保険診療での自己負担になります。

県医師会の安東範明会長は、重症化を防ぐ治療薬として処方されるラゲブリオは、現在3000円から9000円となっている自己負担額が、3割負担の人で2万8000円ほどに跳ね上がると説明しました。そして、医療現場で処方しにくくなるのではないかと懸念を示しました。

県医師会 安東範明会長

「今でさえ9000円(の薬代を)払えない人がいるんです。お薬なしで療養しますという患者さんもいるくらいなので、2万8000円という自己負担は、果たして皆さんが負えるのか気になるところです。」

一方、県内では新型コロナやインフルエンザなどの流行が収まりつつあるものの、風邪のような症状を引き起こし、乳幼児や高齢者、基礎疾患のある人が感染すると重症化のリスクがあるRSウイルス感染症が急拡大しているとして、予防への取り組みを呼びかけました。

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