エールフランス航空は、ファッションとデザインの祭典「東京クリエイティブサロン 2024」とコラボレーションし、創業90周年記念行事の一環として歴代ユニフォームのファッションショーを3月20日に東京・有楽町で開催しました。
ファッションショーでは、歴代の客室乗務員(CA)が着用した制服ならびに、現在着用しているパイロットの制服が披露されました。同社では創立当初より、クリスチャン・ディオールなどの世界的なファッションデザイナーによる制服を採用しています。公開された歴代の制服 全16着を1着ずつ紹介します。
■1935年 バーマン
© FlyTeam ニュースエールフランス 1935年当時のCA制服
創立当初1935年ごろのバーマンによるデザインの制服です。その当時の高級ホテルや豪華客船などのハイクラスサービスと同様のサービスを提供するにあたり、制服が導入されました。ミリタリーテイストの白いジャケットと帽子です。
■1951年 ジョルジェ・トレーズ
© FlyTeam ニュースエールフランス 1951年当時のCA制服
1952年11月の初めての日本就航時に着用していた制服です。ジョルジェ・トレーズによるデザインで1951年から導入。エレガントでモダンなスタイルへ変化しています。
■1963年 クリスチャン・ディオール 夏用ワンピース
© FlyTeam ニュースエールフランス 1963年当時のCA制服(クリスチャン・ディオール 夏用ワンピース)
クリスチャン・ディオールによるデザインで、1963年から着用された夏のワンピース。最先端のデザインを取り入れた、サックスブルーに日本の帯から着想を得たベルトが特徴的です。
■1963年 クリスチャン・ディオール 冬用ワンピース
© FlyTeam ニュースエールフランス 1963年当時のCA制服(クリスチャン・ディオール 冬用ワンピース)
1963年に着用された冬用のスーツ。夏用と同様に、クリスチャン・ディオールよるデザイン。デザイン性と動きやすさへの配慮も取り入れているとのこと。
■1969年 クリストバル・バレンシアガ 夏用 2種類
© FlyTeam ニュースエールフランス 1969年当時のCA制服(クリストバル・バレンシアガ 夏用ピンク)
© FlyTeam ニュースエールフランス 1969年当時のCA制服(クリストバル・バレンシアガ 夏用ペールブルー)
クリストバル・バレンシアガによるデザイン、夏用の制服です。1969年から着用され、ピンクとペールブルーのワンピースで、紺色のリボンと帽子が特徴的です。
■1969年 クリストバル・バレンシアガ 冬用
© FlyTeam ニュースエールフランス 1969年当時のCA制服(クリストバル・バレンシアガ 冬用)
同様に1969年から着用された冬用の制服、クリストバル・バレンシアガによるデザインです。この時代からブーツなどの小物が取り入れらるように。スーツにブーツをあわせるファッションは、この頃から現在まで引き継がれています。
■1976年 ジャン・パトゥ コンコルド用
© FlyTeam ニュースエールフランス 1976年コンコルド用のCA制服(ジャン・パトゥ)
パリ/ニューヨーク間を3時間55分で運航していたコンコルドの客室乗務員用の制服。ジャン・パトゥによるデザイン、1976年に登場しました。同社で初めてストライプ柄が制服に採用されました。コンコルドは、1994年に関西空港の開港記念チャーターフライトで日本にやってきことも。
■1978年 カルバン
© FlyTeam ニュースエールフランス 1978年当時のCA制服(カルバン)
1978年から採用されたカルバンによる赤の千鳥格子を取り入れたデザインの制服。この当時は、ニナリッチなど複数のデザイナーによるデザインが採用され、客室乗務員が好みにあわせて制服を選べる制度も取り入れていました。
■1987年 ルイ・フェロー
© FlyTeam ニュースエールフランス 1987年当時のCA制服1(ルイ・フェロー)
1987年から採用されたルイ・フェローによるデザイン、夏用のワンピースです。
■1987年 ルイ・フェロー
© FlyTeam ニュースエールフランス 1987年当時のCA制服2(ルイ・フェロー)
同様に1987年に採用された看護師のイメージで制作されたルイ・フェローによるデザインのワンピースです
■1987年 カルバン
© FlyTeam ニュースエールフランス 1987年当時のCA制服(カルバン)
1987年に採用されたカルバンによる夏用ワンピースです。スタッフからも人気のデザインで、17年間導入された制服です。
■1997年 ニナリッチ
© FlyTeam ニュースエールフランス 1997年当時のCA制服(ニナリッチ)
1997年から着用されたニナリッチによる夏用制服です。1997年に吸収合併したエールアンテールで着用された制服を引き継いだものです。当時は、このような赤やマリンブルー、ネイビーなどの制服が用意されていました。
■2005年から現在着用中 クリスチャン・ラクロワ
© FlyTeam ニュースエールフランス 2005年から採用されているCA制服(クリスチャン・ラクロワ)
2005年から現在着用している、クリスチャン・ラクロワによるデザイン。コーポレイトカラーのネイビーをベースにスタイリッシュなデザインに一新。ワンピース、パンツスーツ、スカーフなどをスタッフは自由に選択することができ、個性を発揮できるように配慮されているとのこと。
現在採用されているパイロット制服も、クリスチャン・ラクロワによるデザインです。
© FlyTeam ニュースエールフランス 2005年から採用されているパイロット制服/女性(クリスチャン・ラクロワ)
女性パイロットは、スカートスーツ、パンツスーツから選択可能。そのほか、コート、革手袋、バックも用意され、トータルなコーディネートができるそうです。同社では女性パイロットが400名ほど活躍中です。
© FlyTeam ニュースエールフランス 2005年から採用されているパイロット制服/男性(クリスチャン・ラクロワ)
男性パイロットのジャケットは、シングルとダブルが選択可能。
© FlyTeam ニュースエールフランス航空 歴代の客室乗務員 CA制服が勢ぞろい
© FlyTeam ニュースモードの軌跡!エールフランス、歴代の制服コレクション大公開
ファッションショーは、最後に過去から現在までの歴代制服のウォーキングが披露され、閉幕。会場からは大きな拍手が沸き起こっていました。
また、同社は23日(土)まで、創業90年を記念して制作された5体のスペシャルドレスのうち1体を、東京・有楽町 阪急メンズ東京 1階で特別展示を行っています。スペシャルドレスは、パリ・オペラ座バレエ団の衣装担当デザイナーによるもので、フランスの百貨店“ギャラリー・ラファイエット パリ・オスマン本店”やパリ シャルル・ド・ゴール空港内のエールフランス本社のみで展示されており、初のフランス国外での展示です。
© FlyTeam ニュースエールフランス創業90年記念のスペシャルドレス(東京・有楽町 阪急メンズ東京 1階で特別展示)