【2024鹿児島県教職員異動】女性管理職が過去最高17.5%に 副教育長に川畑敬郎氏

 鹿児島県教育委員会は21日、4月1日付の2024年度教職員人事異動を発表した。異動規模は92人増の2783人。管理職に占める女性の割合は17.5%の290人で、過去最高だった23年度を2ポイント上回り、25年度までの達成目標に掲げていた16%を超えた。

 副教育長に川畑敬郎国体・全国障害者スポーツ大会局次長(58)、教育次長兼生徒指導総括監には紺屋宏昭高校教育課長(56)が就任する。黒木誠教育次長兼生徒指導総括監(57)は鶴丸高校長に就く。高校教育課長の後任には川上隆博総合教育センター所長(56)、総務福利課長には森豊貴志全国障害者スポーツ大会課長(58)を起用する。

 25年4月に開校する夜間中学の準備班を義務教育課に設け、担当参事に加藤淳一主任指導主事(53)を登用する。教科担任をそろえることが難しい小規模高校を対象にした遠隔授業の推進班を高校教育課に設置するほか、かごしま国体で培った競技力を維持するための対策班も保健体育課に置く。

 主な女性管理職では、内園優子全国高校総合文化祭推進室長(58)が伊集院高校長、児玉恭子姶良・伊佐教育事務所長(54)が義務教育課指導監、同課の当房孝子主任指導主事兼義務教育係長(56)が青少年研修センター所長に就任する。

 異動の内訳は、事務局244人、小学校1179人、中学校625人、義務教育学校58人、高校511人、特別支援学校166人。

60歳定年が1年延長されるのに伴い、対象者500人のうち、8割に当たる398人が勤務を続ける。102人は「自己都合」で退職する。

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