【On The Move ④ パドレス】開幕直前に大型トレードを敢行しエースの穴埋めにも成功

昨季チームトップの35本塁打&109打点を記録したフアン・ソトはトレードでヤンキースへ、昨季サイ・ヤング賞のブレイク・スネルはFAでジャイアンツへ去っていったパドレス。しかし、まだまだ実績ある選手が残っており、オフには積極的な補強も行い、開幕直前に大型トレードを成立させるなど、戦力は整っている。

2020年と2022年はポストシーズンに進出するも、昨季は3位に終わったパドレス。今季は強豪ぞろいのナ・リーグ西地区においても勝ち抜ける可能性を充分に秘めた戦力となっている。

強打のフアン・ソトをヤンキースにトレードで放出し、薄かった先発ローテーションを任せられる若手の有力選手を獲得。また、昨季自身2度目のサイ・ヤング賞を受賞したエースのブレイク・スネルはFAとなりジャイアンツへ移籍した。しかし、その大きな穴も積極的な補強で埋めることに成功した。

12月にはパ・リーグで2年連続セーブ王を獲得した松井裕樹、1月には韓国球界で通算139セーブ、防御率3.18の高佑錫(コ・ウソク)と契約するなど投手陣の戦力を補強。

そして韓国での開幕戦直前の日本時間3月14日には、ホワイトソックスとの大型トレードで、2022年にサイ・ヤング賞投票2位、3年連続で200奪三振を記録している剛腕、ディラン・シースの獲得にも成功した。

これでローテーションは、開幕投手となったダルビッシュ有をはじめ、2戦目に先発するジョー・マスグローブ、そしてシースの3本柱となり、ヤンキースからトレードで獲得したマイケル・ヤングやランディ・バスケスらが続く。

打者には目立った補強はないが、シルバースラッガー賞に5度も輝いたザンダー・ボガーツをはじめ、2022年に42本塁打を記録したフェルナンド・タティスJr.、オールMLBチーム2回選出のマニー・マチャドら実力者は健在だ。地元韓国での開幕戦でも注目を集めた金河成(キム・ハソン)も昨季はゴールドグラブ賞を初受賞するなどブレイクし、今季の活躍も期待されている。

ナ・リーグ西地区は、常勝軍団ドジャースが超大型補強に成功しており、昨季ワールドシリーズまで進んだダイヤモンドバックスなど強豪が揃う。そのなかでも、パドレスは勝ち残る戦力が整っていると言えるだろう。開幕戦を戦っているドジャースと10月のポストシーズンでも対戦し、充実のシーズンを送ることができるか。最強軍団ドジャースに待ったをかける可能性を大いに秘めたパドレスの戦いから目が離せない。

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