【J1横浜M】畠中が復帰間近 「悔しさをピッチで」右膝大けがから再起図る

昨年8月以来の公式戦復帰に向けトレーニング強度を上げる横浜Mの畠中=F・マリノススポーツパーク

 復活は近い。右膝の大けがから再起を図るJ1横浜MのDF畠中槙之輔(28)が今月から全体練習に合流。すでに練習試合にも出場しており、「40分くらい、7カ月ぶりの試合を楽しめた。順調に来ているし、少しでもチームに勢いを与えられたら」と軽快にピッチを駆けている。

 王座奪還へ不可欠なピースがまた一つ、帰ってくる。昨季は開幕から右センターバックを守り好調なチームを支えていたが、8月のFC東京戦で右膝の前十字靭帯(じんたい)と半月板を損傷。守りの要の離脱とともにチームの勢いも失われ、あと一歩で連覇を逃した。

 「僕がいても結果は変わらなかっただろうけど、貢献できず外から見て悔しかった」。不屈のCBは無念の思いを力に懸命にリハビリ生活を送り、当初の想定よりも1カ月ほど早く合流した。「またサッカーができる体に戻ってきているので、悔しさをピッチで出したい」と力を込める。

 チームはアジア・チャンピオンズリーグで史上初の4強入りを果たし、リーグ戦では2勝1敗。必ずしも思い通りのサッカーはできていないとしつつ、「うまくいかないところを修正していく。僕が入ったときは自分の色をそこに足せれば」。新たな戦術に挑む今季、畠中のビルドアップ(攻撃の組み立て)がもたらす化学反応に期待は高まる。

 「失った7カ月を振り返っても仕方がない。これからにいかにまた自分を高められるか。この先を見据えて頑張りたい」。その時に向け、ピッチは上がっている。

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