パワハラで消防長停職 和歌山・伊都消防組合

 和歌山県の伊都消防組合消防本部は21日、事業所への立ち入り検査を巡り、部下に不当な指示をしたことはパワハラに当たるとして、組合消防本部トップの男性消防長(60)を停職3カ月の懲戒処分にした、と発表した。処分は19日付。消防長は同日、依頼退職した。

 消防本部によると、消防長は立ち入り検査の内容に問題がなかったにもかかわらず、検査に苦情を入れた特定の事業所に謝罪。さらにこの事業所への検査を緩めるよう担当部署に指示していた。検査を担当した職員は指示に反発し、退職する意向という。

 同組合は和歌山県北部の1市2町で構成。パワハラは組合が設置した第三者委員会が調査した。

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