漁船から転落か、海で発見の八戸市の男性死亡 青森・風間浦村沖

中津富和さんが乗っていた漁船「第2盛漁丸」=21日午後4時45分ごろ、風間浦村の易国間漁港

 21日午前8時ごろ、青森県風間浦村の易国間漁港から東へ約3.4キロの沖合で、無人で航行している風間浦漁協所属の漁船「第2盛漁丸」(1.1トン)=中津義悦さん所有=を操業中の漁船が発見した。同9時15分ごろ、同漁港から北東に約6.5キロの海上で、八戸市の無職中津富和さん(49)が意識不明の状態で見つかり、大間病院(大間町)に搬送されたが、同11時34分に死亡が確認された。漁船から海に転落したとみられる。

 青森海上保安部によると、同8時半過ぎに「無人で走っている漁船を発見した。行方不明者を捜索している」と同漁協易国間支所を通じて通報があった。富和さんは父・義悦さんの漁船に1人で乗船しており発見時、救命胴衣を身に着けていた。同日午前9時時点の天候は曇りで、北の風5メートル、視界は良好だったという。

 同日出漁していた漁師によると、「風は強くなかったが波は立っていた」という。富和さんは船で魚釣りに出ていたという話もある。海保が詳しい事故原因を調べている。

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