「高齢者に寄り添う電気自動車」の提案が優秀賞 環境の課題解決へ企業や団体を表彰「SDGsビジネスアワード」=静岡

環境の課題解決に向けた取り組みを行う企業や団体を表彰する「SDGsビジネスアワード」の発表会が静岡市で開かれました。いったい、どんなビジネスプランが選ばれたのでしょうか。

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<プレゼンテーションの様子>
「自然の中で学ぶ生物学、そういった動画を投稿し、それがお金になる。お金の一部が生物多様性の保全に貢献する」

環境問題の解決に向けたビジネスプランを考える「静岡県SDGsビジネスアワード」。3月21日の最終発表会には、9つの団体が臨み、環境を意識したプランを発表しました。

<サインクリエイト 伊藤千明社長>
「静岡発環境に配慮したEVで全国に発信していけるようチャレンジしていきたい」

地球にやさしい電気自動車の開発をPRしたのは、浜松市の企業「サインクリエイト」です。

開発したのは超小型電気自動車「NINA」。コンセプトは「高齢者に寄り添う電気自動車」です。

<サインクリエイト 伊藤千明社長>
「今、免許の返納問題も社会問題になっていまして、特に過疎地にお住いの高齢の方は免許を返納してしまうと生活ができなくなってしまいますし、ガソリンスタンドも減ってきているんですね」

この車の特徴は、一般家庭用のコンセントで充電できること。1回のフル充電で70キロから80キロ走ることができるといいます。走り心地はどうなのか、記者が試乗してみました。

<山口駿平記者>
「じゃあ、行きます。おー、走り出しもスムーズで、小さいから揺れるのかなと思ったりもしたんですが、全然揺れたりもしないですね」

道路交通法上は普通自動車と同じ扱いですが、道路運送車両法上では「原付」という扱いになるため、車庫証明などが不要なのも強みです。伊藤社長は新世代の自動車としての役割を期待します。

<サインクリエイト 伊藤千明社長>
「一番は高齢者のための車として、これからの新しい移動手段として世の中のお役に立てるんじゃないかと思っています」

審査の結果、サインクリエイトの提案は、優秀賞に選ばれました。

<サインクリエイト 伊藤千明社長>
「このような場をいただいたことでもありがたいですが、優秀賞をいただいて本当に感激しております。70%ぐらいは1人しか乗っていない。1人で乗る時は1人乗りのEVという車社会を実現したい」

今回、提案されたプランは、静岡県のホームページなどで紹介されるということです。

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