春休みの子どもたちが集まる長野市の児童館で、希望者に昼食を提供する試みが行われています。保護者の弁当作りの負担を減らそうという狙いです。
■1食400円の「おにぎり弁当」
楽しく遊ぶ子どもたち。長野市の若槻児童館です。
昼前、市内の弁当店が配達に来ました。届いたのは、おにぎりやフライドチキン、たこやきなどが入った1食400円の「おにぎり弁当」。
それを子どもたちが受け取りー。
「いただきます」
お昼に食べました。
■「昼食の提供」長野市が試験導入
これは、長野市が今週からこの児童館で試験的に始めた「昼食の提供」です。事前に注文すれば持参しなくても有料で弁当を用意してもらえる仕組みです。21日は、28人のうち4人が注文しました。
子ども:
「おいしい!おにぎり」
長野市こども未来部・原山恵徳さん:
「学校が休みの日、春休みや夏休みなど長期休業中は学校の給食がないので、毎日昼食を作るのは大変だという声もあって(実施した)」
■子育て世帯の負担軽減に
長期休み中の学童保育の昼食提供は、子育て世帯の負担軽減につながるとして、こども家庭庁が全国に広めようとしています。
一方で、業者の確保の難しさなどから、実施できない自治体が多く、県内19市もほとんどが弁当を持参しています。
若槻児童館は、2月、保護者を対象に「春休み中の昼食提供」についてアンケートを実施。およそ3割の保護者から「利用したい」と回答があり、市に相談して試験的に実施することになりました。
■保護者「気持ちが楽に」
保護者はー。
弁当を注文した保護者:
「気持ち的に弁当があると安心して預けられるし楽で助かる。(1食400円は?)気持ちの余裕を買う値段であれば、そのくらいは必要なのかな」
長野市こども未来部・原山恵徳さん:
「注文の取りまとめ、金銭の管理や食事が子どもたちの好みに合うのかなど、さまざまな課題があると思うが、一つ一つ検証していきたい」
市は、今回の試みをもとに他の施設にも広げられるか検討していきたいとしています。