日本代表、ホームで北朝鮮を破る…開始直後の田中碧弾が決勝ゴールに

FIFAワールドカップ26アジア2次予選兼AFCアジアカップサウジアラビア2027予選・グループB第3節が21日に行われ、日本代表と朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)代表が対戦した。

2024年に入り、日本代表はAFCアジアカップカタール2023に挑んだが、3大会ぶりにアジアの頂点を目指した戦いはベスト8で終了した。あれから2カ月弱、今度は2年後に控えたFIFAワールドカップへ向けた歩みを再開させる。昨年11月に行われた2試合は、ミャンマー代表とシリア代表を相手にともに5-0と快勝。今節は、ここまで1勝1敗の成績を残す北朝鮮代表をホームに迎える。

日本代表を率いる森保一監督は、キャプテンマークを巻く板倉滉を筆頭に、南野拓実や上田綺世らをスターティングメンバーとして送り出した。中盤は田中碧、守田英正と、かつて川崎フロンターレで活躍したコンビ。伊東純也、三笘薫が不在のなか、両サイドの2列目は右に堂安律、左に前田大然が入った。代表復帰を果たした長友佑都、チームのキャプテンでもある遠藤航、そして久保建英らがベンチから出番を待つ。

試合は立ち上がりの2分、日本代表が早速ゴールを脅かす。敵陣左サイド深い位置に流れた上田が粘ると、サポートした田中はシンプルに左足でクロスボールを送る。ファーサイドで待っていた堂安律が頭で落とし、待っていた南野が右足を振るが、ここはジャストミートできない。それでも、セカンドボールに反応した堂安がマイナスへ折り返すと、最後はゴール前へ顔を出した田中が右足でゴールネットを揺らした。

その後も日本代表のペースで試合は進む。3分、敵陣への猛然としたプレスでボールを奪った前田が、自らボックス内まで持ち運んで左足を振ったが、ここは枠を外れる。時間が経過しても日本代表は主導権を手放さず、守田、堂安、南野らがゴールに迫るも、追加点は生まれない。

前半も終盤に差し掛かると、日本代表は南野のボール奪取から攻撃をスタート、上田、南野と繋ぎ、ペナルティエリア内へ走り込んだ堂安にボールが渡ったが、GKと1対1のチャンスを仕留めることはできなかった。

日本代表の1点リードで後半へ折り返すと、立ち上がりの時間には日本代表がピンチに見舞われるも、ハン・グァンソンの放ったシュートはポストに助けられて失点は免れる。こぼれ球をペク・チョンソンが押し込んだが、直前のプレーでファウルがあったため、得点は認められなかった。

対する日本代表は51分、持ち前のスピードを武器に左サイドを破った前田が中央へ折り返すと、走り込んだ上田がダイレクトで合わせたが、シュートはクロスバーの上へと外れる。以降も日本代表は追加点を狙ったが、リードを広げることはできない。

終盤に差し掛かった75分からは谷口彰悟を投入し、3バックにして最終ラインの安定性が増す。結局、最後までこれ以上ゴールネットが揺れることはなく、試合はこのまま1-0でタイムアップを迎えた。

次節は26日に行われ、日本代表は平壌の『金日成(キム・イルソン)競技場』にて再び北朝鮮代表と対戦する。

【スコア】
日本代表 1-0 北朝鮮代表

【得点者】
1-0 2分 田中碧(日本代表)

【スターティングメンバー】
日本代表(4-2-3-1)
GK:鈴木彩艶
DF:菅原由勢(74分 橋岡大樹)、板倉滉、町田浩樹、伊藤洋輝
MF:田中碧、守田英正(58分 遠藤航);堂安律(74分 谷口彰悟)、南野拓実(74分 浅野拓磨)、前田大然
FW:上田綺世(81分 小川航基)

【ハイライト動画】日本代表、苦しみながらも北朝鮮を破る

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