花見やハイキングで春を満喫、「春の旅経済」が人気上昇―中国

中国で「春の旅経済」の人気が上昇している。

長江デルタ地域の鉄道は15日、「春の旅シーズン」に対応した旅客輸送体制がスタートした。最初の週末となった17日までに延べ760万人近くを輸送した。今年の同体制では延べ7800万人の旅客を輸送し、1日当たり延べ243万8000人に上る見込みだ。「春の旅経済」が人気上昇中であることがうかがえる。

現在、全国各地で春の訪れとともにいろいろな花が次第に咲き始め、「お花見マップ」が相次いでネットにアップされ、観光客は春を満喫する旅に出かけている。旅行予約サイトの「Qunar.Com」のデータでは、花見客の第一陣は長距離旅行と団体旅行が中心で、目的を絞り込んだ小さなグループやオーダーメイド旅行のニーズが大きく増加した。観光客の行動範囲が広がるにつれ、都市をまたいで花見をする観光客が増え、雲南省羅平県、江西省婺源県、チベット自治区ニンティ市、江蘇省無錫市、湖北省武漢市、広東省広州市、四川省成都市、重慶市潼南区、福建省漳平市、新疆ウイグル自治区イリ・カザフ族自治州が全国的に人気の花見スポットになった。

また、「家の近く」で春を心ゆくまで楽しもうと考える人も数多くいる。北京市民の姚芊芊さんはほぼ毎週末、オリンピック森林公園でランニングをしており、3月に入ると花見に訪れる観光客が日に日に増える様子を目の当たりにしたという。同公園では毎年3-11月に「オリンピック森林公園花卉観賞シーズン」として一連のイベントを開催し、「春の花祭」、「百ムーのひまわり展(1ムーは約6.7アール)」、「秋の菊展」、「秋の紅葉展」などが行われる。園内の花で春に見頃を迎えるのはヤマモモ、オヒョウモモ、レンギョウ、アンズ、ライラック、ボケの花、サクラなどで、品種が多く、数も多く、鑑賞期が長く、市民と観光客が春の花を楽しむにはもってこいの場所だ。(提供/人民網日本語版・編集/KS)

© 株式会社 Record China